1. 武田vs北条の激突 ― このコースの背景
永禄12年(1569年)、武田信玄が小田原攻めの帰路に北条軍と衝突した「三増峠(みませとうげ)の戦い」をテーマにした山城&古戦場ドライブ。甲相国境の要衝としてそびえる「津久井城」と、日本史上最大規模の山岳戦が行われた三増峠を巡り、甲相の緊迫した情勢を肌で感じられます。
三増峠の戦い:武田信玄率いる約2万の軍勢と、小田原から追撃した北条氏照・氏邦ら約2万の軍勢が激突した日本史上屈指の山岳激戦。武田軍が山岳戦の巧みさを活かして北条軍を打ち破った。
津久井城:北条氏の重要な支城で、武田氏の侵攻を防ぐ甲相国境の防衛線。城主の内藤氏が守備にあたった。
難易度・対象:中級者向け/歴史ファン・山城好き・ドライブ好き 所要時間目安:約7〜8時間(都内発着)
もう少し詳しく ― この土地で何があったか
信玄の撤退戦、北条の追撃
永禄十二年(1569)、武田信玄は小田原城下まで攻め寄せましたが、堅城を落とすことはできず、四日ほどで撤退に移ります。この退き際を狙って追撃したのが、北条氏康の子氏照・氏邦の軍勢でした。両軍が激突したのが、甲斐へ抜ける街道が通る三増峠です。
山あいの狭い地形で行われたこの戦いは、日本三大山岳戦のひとつにも数えられます。北条方は小田原から出た氏政の本隊と挟撃する構えでしたが、本隊の到着が間に合わず、武田方が押し切りました。ただし武田も無傷ではなく、重臣の浅利信種が討死しています。撤退する側が追撃側を返り討ちにした、戦術的に見どころの多い一戦です。
甲斐との国境を押さえた山城・津久井城
その峠道をにらむ位置にあるのが津久井城です。鎌倉時代に津久井氏が築いたと伝わり、戦国期には北条氏の家臣内藤氏が城主を務めました。甲斐と相模を結ぶ道を押さえる、北条氏にとって西の最前線の支城です。
標高約三七五メートルの城山に築かれた典型的な山城で、堀切や土塁がよく残っています。天正十八年(1590)の小田原征伐の際、豊臣方の攻撃を受けて開城しました。街の喧噪から離れた山の上に立つと、なぜここに城が必要だったのかが地形で理解できます。
2. 三増峠古戦場・津久井城山公園・城山湖をめぐる車日帰りコース
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 08:30 | 出発:都内(中央自動車道〜相模原IC経由) | |
| 09:45 | 三増峠古戦場・合戦碑 | 見どころ:武田軍と北条軍が山岳戦を繰り広げた合戦場跡。胴塚や旗立岩などの史跡が点在します 料金:屋外・見学自由・無料 駐車場:大きな駐車場はありません。見学者用の小さなスペースのみなので、長時間の駐車は避けてください ※史跡は道路沿いに点在しています。交通量のある道を歩くので、車の出入りに注意を |
| 11:00 | 津久井城山公園・根小屋地区 | 見どころ:津久井城の御屋敷跡、大規模な堀切と曲輪。パークセンターに史跡の展示があります 料金:公園の散策は無料 駐車場:根小屋地区に無料の大駐車場 ★山頂の本城曲輪までは山道を登ります。根小屋地区(ふもと)だけなら平地の散策で済みます。体力と時間に合わせて選んでください |
| 12:45 | ランチ:津久井湖畔・城山周辺の食事処 | グルメ:津久井うどん、地元の新鮮な野菜を使った里山料理、ダムカレー。 |
| 14:00 | 城山湖・コミュニティ広場周辺 | 見どころ:津久井城の背後に広がる城山湖と、都心や横浜方面まで見渡せる展望 料金:散策自由・無料/駐車場:無料 |
| 15:00 | 立ち寄り:道志川沿いドライブ・道の駅「清川」または「津久井湖」 | 見どころ:相模原の自然を満喫するドライブと地場産品のお買い物。 |
| 16:30 | 帰路:相模原ICから都内へ(18:00頃到着) |
3. このコースは全部無料です ― 駐車場も含めて
三増峠古戦場も津久井城山公園も城山湖も、見学料はかかりません。そして津久井城山公園(根小屋地区)と城山湖の駐車場は無料です。かかるのは高速代とガソリン代と昼食だけ、という気楽なコースです。
| スポット | 料金 | 駐車場 |
|---|---|---|
| 三増峠古戦場 | 無料 | 見学者用の小さなスペースのみ。大きな駐車場はありません |
| 津久井城山公園 | 無料 | 根小屋地区に無料の大駐車場 |
| 城山湖 | 無料 | 無料 |
三増峠だけは注意が必要です。胴塚や合戦碑は道路沿いに点在していて、まとまった駐車場がありません。交通量のある道を歩く場面があるので、車の出入りには気をつけてください。
4. 津久井城は「どこまで登るか」で難易度が変わります
津久井城山公園には、ふもとの根小屋地区と、山頂の城郭部分があります。この二つは難易度がまったく違います。
- 根小屋地区(ふもと) ― 御屋敷跡とパークセンターの展示。平地の散策で、駐車場からすぐ。この工程表の90分はここを中心にした想定です
- 山頂の本城曲輪まで ― 山道を登ります。堀切や曲輪の遺構は山上にあるので、城好きの方はこちらへ。ただし往復で1時間以上、歩きやすい靴が必要です
体力と時間に合わせて選んでください。ふもとだけでも、パークセンターの展示で城の全体像はつかめます。
5. 御城印をいただくなら
津久井城の御城印は、津久井湖畔の津久井湖観光センターでいただけます(500円、9:00〜17:00)。通販は行っておらず現地購入のみです。津久井城山公園からは少し離れているので、帰り道に立ち寄ると効率的です。
6. トイレと概算費用
トイレ。津久井城山公園のパークセンター、城山湖の駐車場周辺、道の駅が基点になります。三増峠の古戦場周辺には設備がありません。山あいを走るコースなので、寄れるときに済ませておくのが確実です。
| 項目 | 目安(大人2名・普通車1台) | 備考 |
|---|---|---|
| 高速道路料金(往復) | 約2,000〜3,000円 | 中央自動車道・相模原IC経由 |
| ガソリン代 | 約1,500〜2,500円 | 往復でおおむね100〜130km。山道が続きます |
| 駐車場代 | 0円 | すべて無料です |
| 入場料 | 0円 | すべて無料で見学できます |
| ランチ・おみやげ | 2名で3,000〜6,000円 | 津久井うどん、ダムカレー、里山料理 |
| 合計 | 2名で約6,500〜11,500円 | 入場料も駐車場代もかからないコースです |
このコースを実際に組むなら
宿と車は、土日と連休の1か月前には埋まります。行く日が決まったら、先に押さえてください。
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観光地の周辺は、コインパーキングが満車になると行程が崩れます。1日分を予約しておくと時間の読みが立ちます。
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津久井城とその周辺の風景





この記事の写真はフリー素材(写真AC)です。運営者が現地で撮影した写真は実録 歴史旅シリーズに掲載しています。
・津久井城山公園の開園情報は神奈川県立津久井湖城山公園の公式サイトでご確認ください
7. 津久井湖畔の歩き方 ― ドライブとグルメ
主な利用IC:首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「相模原IC」
ドライブのアドバイス:三増峠周辺や津久井城山公園へ向かう道は一部幅員が狭い峠道があります。山城散策(トレッキング)が含まれるため、スニーカーなどの歩きやすい靴が必須です。
この旅の道のり
- 09:45三増峠古戦場・合戦碑見学約45分
- 11:00津久井城山公園・根小屋地区見学約90分津久井湖畔・城山周辺の食事処
- 14:00城山湖・コミュニティ広場周辺見学約45分
- 15:00道志川沿いドライブ・道の駅「清川」または「津久井湖」
※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。
当サイトでは、運営者が実際に足を運んで撮影・取材した記録を「実録 歴史旅」として公開しています。

