1. 黒船来航と東京湾の要塞 ― このコースの背景
三浦半島は、日本の近代の幕を開けた地。1日目は、ペリーが黒船で上陸した久里浜・浦賀、東京湾防衛の砲台が残る観音崎、日露戦争の記念艦三笠を巡り、幕末開国と東京湾要塞の歴史をたどります。
2日目は半島南部へ。北条早雲を相手に3年間籠城して滅んだ三浦一族最後の城・新井城跡や、景勝地・城ヶ島、三崎の古社を訪ねます。海と歴史を満喫する三浦半島の1泊2日です。
難易度・対象:初心者向け/幕末開国・三浦氏・東京湾要塞。所要時間目安:1泊2日(都内発着)。推奨交通手段:車。
2. ペリー公園・浦賀の渡船・観音崎灯台をめぐる車1泊2日コース
【1日目】幕末開国と要塞 ― 浦賀・観音崎・三笠
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 08:00 | 出発:都内(首都高〜横浜横須賀道路・馬堀海岸IC経由) | |
| 09:30 | ペリー公園・ペリー記念館(浦賀・久里浜)![]() | 見どころ:ペリー上陸記念碑と、黒船来航の資料・模型を展示する記念館 ★入館料は無料/開館 9:00〜16:30/休館:毎週月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始(横須賀市公式) ★駐車場は大型バスのみ(事前予約制)。普通車の駐車場はありません。近隣のコインパーキングか久里浜港の駐車場を利用します |
| 10:45 | 浦賀の渡船&東叶神社・西叶神社![]() | 見どころ:勝海舟が断食修行をしたと伝わる東叶神社と、対岸の西叶神社。両者を結ぶのが「浦賀の渡し」 ★渡船の運賃:大人400円・小中学生200円(横須賀市民は200/100円)。自転車や大きな荷物は50円。未就学児は大人1名につき1名まで無料 運航:7:00〜17:00/荒天や船の点検で運休することがあります ★片道約3分の、対岸へ渡るだけの小さな船です。それでも幕末からこの航路は続いています |
| 12:00 | ランチ:横須賀・浦賀 | グルメ:横須賀海軍カレー、よこすか海軍ビール。 |
| 13:15 | 観音崎灯台・観音崎砲台跡![]() | 見どころ:日本最初の洋式灯台と、東京湾防備のために築かれた煉瓦造りの砲台跡 ★灯台の参観寄付金:中学生以上300円・小学生以下無料(燈光会) 参観:午前は平日9:00/土日祝8:30から12:00まで、午後は13:00から(3〜9月の土日祝は17:00、平日16:30/10〜2月は16:00まで)。入場は終了20分前まで ★★正午から午後1時は昼休みで受付が止まります。この工程表は13時15分着なので、ちょうど再開後です ★★観音崎公園の駐車場は、平日は普通車が無料(全277台)。土日祝は600円、繁忙期は1,000円(繁忙期=1月1〜3日、GW、7月1日〜8月31日、11月3日)/利用は5:00〜19:00 |
| 14:30 | 走水神社(横須賀市/日本武尊・弟橘媛の伝説)![]() | 見どころ:日本武尊と弟橘媛の伝説が残る古社。東京湾を望む高台に鎮座し、幕末には台場が置かれました 料金:参拝は無料 ※境内へは石段を上ります |
| 15:15 | 三笠公園(戦艦三笠)![]() | 見どころ:日本海海戦の旗艦「三笠」の実物。艦橋、主砲、東郷平八郎の司令長官室 ★拝観料:一般600円・65歳以上500円・高校生300円・小中学生は無料(20名以上の団体は500/500/200円) 公開:4〜9月 9:00〜17:30/3月・10月 9:00〜17:00/11〜2月 9:00〜16:30(入艦は閉艦30分前まで)/休艦は12月28日〜31日だけ ★★三笠公園に駐車場はありません(公式に明記)。「ぴぽ320駐車場」に停めると、三笠の入口で駐車券を見せて200円の割引券がもらえます ★駐車場もトイレもあります。 ★工事中:2026年4月8日から2027年3月末予定でリニューアル工事が行われており、閉園時間が変わっています(4〜9月18:00/3・10月17:30/11〜2月17:00)。記念艦「三笠」の見学や駐車場への影響は公式に記載がありません(2026年9月確認) |
| 16:30 | 宿泊:観音崎・三浦の宿へ |
3. 三笠公園に駐車場はありません
これが、このコースでいちばん先に知っておくべきことです。記念艦「三笠」の公式サイトに、はっきりと書かれています。三笠公園に駐車場はありません。
ただし、抜け道があります。近くの「ぴぽ320駐車場」に停めて、三笠の入口で駐車券を見せると、200円の割引券がもらえます。車で行くなら、ここを目指してください。
ペリー記念館も同じです。普通車の駐車場はなく、あるのは大型バス用(事前予約制)だけ。近隣のコインパーキングか久里浜港の駐車場を使うことになります。
逆に、観音崎公園は驚くほど停めやすい場所です。
| 観音崎公園の駐車場(全277台) | 普通車 | 大型・中型車 |
|---|---|---|
| 平日(繁忙期を除く) | 無料 | 1,000円 |
| 土日祝(繁忙期を除く) | 600円 | 1,000円 |
| 繁忙期 | 1,000円 | 1,600円 |
平日の普通車は無料です。繁忙期は1月1〜3日、ゴールデンウィーク、7月1日〜8月31日、11月3日。利用時間は5:00〜19:00です。
4. 灯台には「昼休み」があります
観音埼灯台は、正午から午後1時まで受付が止まります。参観もスタンプも頒布品も、この1時間は受け付けていません(燈光会)。
この工程表は13時15分に着くので、ちょうど再開後です。よくできた時間配分ですが、ランチを早めに切り上げて12時半に着いてしまうと、30分待つことになります。
| スポット | 料金 | 時間・休み |
|---|---|---|
| ペリー記念館 | 無料 | 9:00〜16:30/月曜休館(祝日なら翌日) |
| 浦賀の渡し | 大人400円/小中200円 | 7:00〜17:00/荒天運休 |
| 観音埼灯台 | 中学生以上300円/小学生以下無料 | 午前は12:00まで/午後は13:00から。入場は終了20分前まで |
| 記念艦「三笠」 | 600円(65歳以上500/高校生300/小中学生無料) | 4〜9月 9:00〜17:30/3月・10月 〜17:00/11〜2月 〜16:30/休艦は12月28〜31日のみ |
| 走水神社・海南神社・本瑞寺・新井城跡・城ヶ島 | すべて無料 | 参拝・散策自由 |
ペリー記念館だけが月曜休館です。三笠は年末の4日間しか休みません。月曜に行くなら、ペリー記念館を外して浦賀の渡しに時間を回してください。
5. 靴と、磯の注意
2日目の城ヶ島で、馬の背洞門まで行くつもりなら、靴を選んでください。磯の岩場を歩きます。濡れた岩は滑ります。サンダルとヒールは避けてください。
新井城跡についても、正直に書いておきます。三浦一族が滅んだ城として名高い場所ですが、城域の一部は研究施設などの敷地になっており、自由に歩ける範囲は限られます。現地の表示に従ってください。土塁と碑を訪ねる、静かな見学になります。
トイレ。ペリー公園、観音崎公園(パークセンター)、三笠公園、城ヶ島公園、三崎港の観光施設が基点です。
よくある質問
雨の日でも楽しめる?
記念艦三笠やペリー記念館は屋内で見学できます。観音崎の砲台跡は海沿いの山道なので、雨の日は足元に注意。
猿島は行ける?
猿島へは三笠桟橋から船で渡ります。天候で欠航することがあるので、当日の運航を確かめましょう。
6. 概算費用(大人2名・普通車1台・1泊2日)
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 高速道路料金(往復) | 約3,500〜5,000円 | 首都高〜横浜横須賀道路 |
| ガソリン代 | 約2,500〜3,500円 | 2日間でおおむね160〜200km |
| 駐車場代 | 1,500〜3,500円 | 三笠公園には停められません。観音崎は平日無料 |
| 入館・乗船料 | 2名で2,600円 | 渡し船400+灯台300+三笠600 の2名分(ペリー記念館は無料) |
| 宿泊(観音崎・三浦/1泊2食) | 2名で22,000〜50,000円 | 海沿いのリゾート宿は上振れします |
| 昼食2回・おみやげ | 2名で8,000〜16,000円 | 海軍カレー、三崎のまぐろ |
| 合計 | 2名で約40,100〜80,600円 | 都内から近く、高速代は安く上がります |
宿はどこにする? PR
| 宿の例 | 向いている人 |
|---|---|
| メルキュールホテル横須賀 | 横須賀中央まわりで、港の眺めを楽しみたい人 |
| ホテルハーバー横須賀 | 横須賀の街なかに泊まりたい人 |
| マホロバマインズ三浦 | 三浦半島の海沿いで温泉に入りたい人 |
※宿名のリンクはアフィリエイト広告(PR)です。料金や空室はリンク先でご確認ください。
このコースを実際に組むなら PR
宿と車は、土日と連休の1か月前には埋まります。行く日が決まったら、先に押さえてください。
神奈川の宿を探す
車を借りる
横浜駅・小田原駅で借りると、そのまま行程に入れます。
駐車場を先に押さえる
観光地の周辺は、コインパーキングが満車になると行程が崩れます。1日分を予約しておくと時間の読みが立ちます。
※ 当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。料金・空室状況は各予約サイトでご確認ください。
※この欄のリンクはアフィリエイト広告(PR)です。
・来艦のご案内(記念艦「三笠」)/ペリー記念館(横須賀市)
・浦賀の渡し/観音埼灯台(公益社団法人 燈光会)/アクセス・駐車場(観音崎公園)
▼ この日は観音崎・三浦の宿に宿泊。
【2日目】三浦一族と海の半島 ― 新井城・城ヶ島・三崎
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 09:00 | 出発:宿 → 三浦半島南部(油壺)へ | |
| 09:45 | 新井城跡(三浦市油壺/三浦道寸終焉の地)![]() | 見どころ:三浦道寸(義同)が北条早雲を相手に籠城し、三浦一族が滅んだ最後の城。油壺の入り江に囲まれた天然の要害 料金:見学は無料 ★城跡の一部は研究施設などの敷地になっており、自由に歩ける範囲は限られます。現地の表示に従ってください |
| 11:00 | 城ヶ島(灯台・馬の背洞門)![]() | 見どころ:三浦半島最南端の島。白亜の城ヶ島灯台、波が削った奇岩「馬の背洞門」、磯の散策 料金:島の散策は無料(城ヶ島灯台の内部公開の有無は公式情報でご確認ください) 駐車場:城ヶ島公園ほかの駐車場(有料) ★馬の背洞門へは磯の岩場を歩きます。滑りやすいので、サンダルは避けてください |
| 12:15 | ランチ:三崎港(まぐろ) | グルメ:三崎のまぐろ料理(まぐろ丼・かぶと焼き)。 |
| 13:30 | 海南神社(三浦市三崎/三浦半島の総鎮守)![]() | 見どころ:三浦半島の総鎮守。三浦氏の崇敬を集めた古社 料金:参拝は無料/三崎港のすぐそば |
| 14:15 | 本瑞寺(三崎/源頼朝「桜の御所」跡)![]() | 見どころ:源頼朝が三崎に営んだ別荘「桜の御所」の跡と伝わる寺。相模灘を望む高台 料金:境内の参拝は無料 ※普通の寺院です。静かに参拝してください |
| 15:00 | 帰路:三浦縦貫道・横浜横須賀道路で都内へ(17:15頃到着) |
運営者が歩いた新井城跡と三崎城跡(2024年1月)
2024年1月、運営者は2日目のルートにあたる新井城跡と三崎城跡を訪ねました(午後2時過ぎに新井城跡、2時半過ぎに三崎城跡)。新井城跡には「新井城碑」と、三浦義同(道寸)・義意父子を「海蔵寺開基」として刻んだ「武勇之本地址」の碑が並び、その先に三浦道寸の墓があります。
墓の前の三浦市の説明板によると、三浦一族は鎌倉時代には北条氏とともに幕府を二分して覇権を争った坂東武者の名族で、和田合戦・宝治合戦など何度も興亡を繰り返しました。永正9年(1512)、北条早雲(伊勢新九郎)は岡崎城(平塚市・伊勢原市)から住吉城(逗子市)へと三浦氏を追い、新井城に攻めます。攻防は3年にわたり、永正13年7月11日、義同以下の城兵はことごとく決戦に臨んで、三浦氏は歴史を閉じました。説明板には義同の辞世「討つものも討たるるものもかわらけよ 砕けて後はもとの土くれ」も記されています。
三崎城跡は、三崎の町なかの「城山」と呼ばれる丘にあります。説明板によると、海にのぞむ丘陵に土塁と空堀を重ねた中世の山城で、三浦氏の居城・新井城の背後を守る支城であり、水軍の根拠地でもあったといわれます。新井城が落ちたとき三崎城も落城し、城兵は城ヶ島に逃れてなお抵抗を続けたといいます。その後は北条氏が五代にわたって兵を置き(いまも「北条山」の地名が残る)、天正18年(1590)、豊臣秀吉の小田原攻めで北条氏が滅びると廃城になりました。
なお、新井城の落城の年は、道寸の墓の説明板と一般の通説では永正13年(1516)ですが、三崎城跡の説明板には「永正十五年(一五一八年)七月十一日」と書かれていました。同じ市の説明板でも年が違うことがあるので、気になる方は三浦市の資料などで確かめてみてください。
7. 横須賀・三浦の歩き方 ― 宿とグルメ
宿泊:観音崎・三浦の海辺の宿。宿の候補はラビスタ横須賀観音崎テラス、観音崎京急ホテル、マホロバ・マインズ三浦など(空室・料金は予約サイトで最新をご確認ください)。
グルメ:1日目は横須賀海軍カレー、2日目は三崎のまぐろ料理を。
ヒント:観音崎・城ヶ島は磯や坂道を歩くので歩きやすい靴を。三笠公園の記念艦三笠は艦内見学(有料)ができます。
この旅の道のり
- 09:30ペリー公園・ペリー記念館見学約45分
- 10:45浦賀の渡船&東叶神社・西叶神社見学約60分横須賀・浦賀
- 13:15観音崎灯台・観音崎砲台跡見学約60分
- 14:30走水神社参拝約30分
- 15:15三笠公園見学約60分観音崎・三浦の宿へ
- 09:45新井城跡見学約40分
- 11:00城ヶ島散策約60分三崎港
- 13:30海南神社参拝約30分
- 14:15本瑞寺見学約20分
※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。
当サイトでは、運営者が実際に足を運んで撮影・取材した記録を「実録 歴史旅」として公開しています。
久里浜・三笠公園の現地写真(運営者が実際に歩いて撮影したものです)





写真は運営者が実録 歴史旅シリーズで実際に歩いたときのものです。















