1. 佐原・銚子 ― このコースの背景
千葉県の東端・東総地域は、下総国一之宮の香取神宮を核とする信仰の地であり、利根川水運で栄えた水郷の町でもあります。小野川沿いに江戸情緒の商家が並ぶ佐原は「北総の小江戸」と呼ばれ、日本地図を実測した伊能忠敬を生んだ町。さらに東へ進めば、太平洋に面した銚子の犬吠埼灯台や、東洋のドーバーと称される屏風ヶ浦が旅人を迎えます。
東京から佐原まで約1時間30分。1日目は香取神宮と佐原の町並み、伊能忠敬記念館をめぐって犬吠埼温泉に泊まり、2日目はレトロな銚子電鉄で灯台や漁師町、断崖の景勝地をたどります。歴史と海の景色、そして海の幸を満喫できる、電車で行く東総の2日間です。
2. 香取神宮・佐原の町並み・伊能忠敬旧宅をめぐる電車1泊2日コース
【1日目】香取神宮と水郷・佐原の町並み
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 08:30 | 出発:東京 → JR総武本線・成田線で「佐原」駅(約1時間30分) | 特急しおさい・あやめ号や快速も利用可。 |
| 09:50 | 香取神宮![]() |
見どころ:全国の香取神社の総本社。武神・経津主大神を祀り、楼門と本殿はいずれも国の重要文化財です アクセス:佐原駅からバス・タクシーで約10分 料金:境内の参拝は自由・無料(宝物館の拝観料と時間は公式サイトでご確認ください) |
| 10:50 | 移動:香取神宮 → 佐原の町並みへ | |
| 11:15 | 佐原の町並み![]() |
見どころ:小野川沿いに江戸〜明治の商家が連なる水郷の町。国の重要伝統的建造物群保存地区で、舟めぐりもあります アクセス:佐原駅から徒歩約10分 料金:町歩きは無料(舟めぐりは別料金) 駐車場:車で来る場合は町並み観光駐車場(有料)を利用 |
| 12:10 | 伊能忠敬旧宅・伊能忠敬記念館![]() |
見どころ:日本で最初の実測日本地図をつくった伊能忠敬の旧宅と記念館。佐原の商人が測量家になるまでをたどれます アクセス:香取市佐原イ1722-1(佐原の町並みの中) 入館料:大人500円/小中学生250円/65歳以上450円(15人以上の団体は大人450円・小中200円) 開館:9:00〜16:30 休館:月曜(休日の場合は開館し翌平日休館)、12月29日〜1月1日 ※伊能忠敬旧宅は無料で見学できます |
| 12:55 | ランチ:佐原の町並み(約60分) | グルメ:うなぎ、そば、地酒(佐原は造り酒屋の町)。 |
| 14:10 | 移動:佐原 → JR成田線で「銚子」→ 犬吠埼温泉へ |
3. きっぷの買い方 ― 銚子電鉄は1日乗車券が要ります
2日目の銚子電鉄は、1日乗車券を買ってください。犬吠埼と外川を行き来し、帰りに観音駅で降りて円福寺(飯沼観音)にも寄る行程なので、都度きっぷを買うより確実に安くなります。
種類がいくつかあるので整理します。
- 弧廻手形(こまわりてがた)― 大人700円/小児350円。銚子〜外川の全線が乗り降り自由で、見せると受けられるサービスが付きます(施設の割引など)。発売は列車内と、銚子駅を除く有人駅(仲ノ町・観音・笠上黒生・犬吠・外川)
- 電子チケットの1日乗車券 ― 大人600円/小児300円。100円安いぶん、「見せるサービス」は付きません
- 銚子1日旅人パス ― 大人1,000円/小児500円。銚子電鉄に加えてバス・タクシーにも使えます
灯台と外川を往復するだけなら電子チケットで足りますが、施設の割引を使うなら弧廻手形のほうが得になることが多いです。差額は100円なので、迷ったら弧廻手形で構いません。
4. 入館料・開館日・トイレ
気をつけたいのは、伊能忠敬記念館が月曜休館だということです。佐原の町並み歩きは月曜でもできますが、記念館に入るなら月曜は避けてください。
| スポット | 料金 | 開館・休み |
|---|---|---|
| 香取神宮 | 参拝無料 | 境内は自由(宝物館は別途) |
| 佐原の町並み | 無料 | 舟めぐりは別料金 |
| 伊能忠敬旧宅 | 無料 | 町並みの中 |
| 伊能忠敬記念館 | 大人500円/小中250円 65歳以上450円 |
9:00〜16:30/月曜休(休日の場合は開館し翌平日休館)・12/29〜1/1 |
| 犬吠埼灯台 | 中学生以上300円 小学生以下 無料 |
3〜9月 8:30〜17:00(GW・8/10〜8/19は17:30)/10〜2月 8:30〜16:00。入場は終了30分前まで |
| 屏風ヶ浦・外川・円福寺 | 0円 | 散策・参拝自由 |
トイレ。佐原駅、佐原の町並みの観光施設、銚子駅、犬吠駅、灯台の周辺が基点になります。屏風ヶ浦の遊歩道は途中に設備がありません。バスやタクシーで向かう前に済ませておいてください。
5. 概算費用(大人1名・1泊2日)
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| JR(東京〜佐原、銚子〜東京) | 約4,000〜7,000円 | 快速か特急かで大きく変わります。最新の運賃はJR東日本の公式サイトでご確認ください |
| 佐原〜銚子(JR成田線) | 約1,000円 | 1日目の夕方の移動 |
| 銚子電鉄 1日乗車券 | 700円 | 弧廻手形。電子チケットなら600円 |
| バス・タクシー | 約1,000〜2,500円 | 香取神宮、屏風ヶ浦へのアクセス |
| 入館料 | 800円 | 伊能忠敬記念館500円+犬吠埼灯台300円 |
| 宿泊(犬吠埼温泉・1泊2食) | 12,000〜25,000円 | 時期と宿で大きく動きます |
| 昼食2回 | 3,000〜6,000円 | 佐原のうなぎ、銚子の海鮮丼 |
| 合計 | 約22,000〜43,000円 | 特急を使うか、宿をどうするかで幅が出ます |
・利用案内(伊能忠敬記念館・香取市)
・犬吠埼灯台(公益社団法人 燈光会)
・おとくなきっぷ(銚子電気鉄道)
▼ 宿泊:犬吠埼温泉(宿名候補:絶景の宿 犬吠埼ホテル/犬吠埼観光ホテル/ぎょうけい館)。太平洋を望む宿が多く、朝日が名物。空室・料金は予約サイトで最新をご確認ください。
【2日目】犬吠埼・銚子電鉄と屏風ヶ浦
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 09:00 | 出発:宿 → 犬吠埼周辺の散策 | |
| 09:20 | 犬吠埼灯台![]() |
見どころ:太平洋に突き出た岬に立つ白亜の灯台。上まで登れます アクセス:銚子電鉄「犬吠」駅から徒歩約10分 参観寄付金:中学生以上300円/小学生以下は無料 参観時間:3月〜9月 8:30〜17:00(GW・8/10〜8/19は17:30まで)/10月〜2月 8:30〜16:00。入場は終了の30分前まで 問い合わせ:犬吠埼支所 0479-25-8239 |
| 10:15 | 銚子電鉄・外川の町![]() |
見どころ:レトロな車両が走るローカル私鉄。終点・外川は昔ながらの漁師町で、ぬれ煎餅も名物です きっぷ:1日乗車券「弧廻手形」大人700円/小児350円。銚子〜外川の全線が乗り降り自由で、見せると受けられるサービスが付きます 発売場所:列車内と、銚子駅を除く有人駅(仲ノ町・観音・笠上黒生・犬吠・外川) ※電子チケットの1日乗車券(大人600円)もありますが、こちらは「見せるサービス」が付きません |
| 11:30 | ランチ:銚子漁港周辺(約60分) | グルメ:銚子の地魚・海鮮丼、金目鯛、いわし料理。 |
| 12:50 | 屏風ヶ浦![]() |
見どころ:約10km続く海食崖で「東洋のドーバー」と称される断崖絶壁。遊歩道から迫力の景観を望む。 アクセス:銚子駅からバス・タクシー。 |
| 13:45 | 円福寺(飯沼観音)![]() |
見どころ:銚子の中心にある坂東三十三観音の札所。朱塗りの五重塔と大観音で親しまれる。 アクセス:銚子電鉄「観音」駅から徒歩約5分。 |
| 14:30 | 帰路:銚子駅 → JR・特急で東京方面へ(約1時間50分) |
6. 佐原・銚子の歩き方 ― 宿とグルメ
きっぷ:JRの休日おでかけパス圏外なので特急・快速を活用。銚子電鉄は「弘法大師きっぷ」など1日乗車券が便利。
グルメ:佐原のうなぎ・地酒、銚子の地魚・金目鯛、ぬれ煎餅。
宿:犬吠埼温泉は太平洋を望む宿が多く、初日の出の名所。
ヒント:犬吠埼は日本一早い初日の出スポット。屏風ヶ浦へはバス便を事前確認。佐原の舟めぐりは季節・時間限定なので要チェック。
この旅の道のり
- 09:50香取神宮下総国一之宮・参拝約40分電車で移動
- 11:15佐原の町並み重要伝統的建造物群・散策約50分
- 12:10伊能忠敬旧宅・伊能忠敬記念館見学約40分電車で移動
- 09:20犬吠埼灯台見学約40分
- 10:15銚子電鉄・外川の町散策約60分銚子漁港周辺
- 12:50屏風ヶ浦散策約40分
- 13:45円福寺坂東三十三観音・参拝約30分
※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。
現地で撮影した写真と、説明板から起こした記録はこちらです。







