【都内発】車 日帰り:太田道灌が築いた水と湿地の要塞!岩槻城と徳川将軍が歩んだ「日光御成道」ドライブ

日光御成道 鳩ヶ谷宿に残る門
目次

1. 太田道灌が築いた水と湿地の要塞 ― このコースの背景

室町時代の名将・太田道灌(あるいはその父・道真)が築城したと伝わり、戦国期には北条氏の東方進出の拠点、江戸時代には岩槻藩の城下町・将軍の日光社参の重要拠点として栄えた「岩槻城(いわつきじょう)」と、将軍専用の街道「日光御成道(にっこうおなりどう)」の宿場町を巡るルート。城郭遺構と江戸幕府の権威を感じる歴史ドライブです。

岩槻城の築城と太田道灌:1457年、江戸城・河越城とともに太田道灌(父の道真とも)によって築かれたと伝わる。沼地に囲まれた天然の要害で、後北条氏の時代には太田氏・北条氏の重臣が入り、小田原攻めでは豊臣方の浅野長政・本多忠勝らの猛攻を受けて落城した。

日光御成道と徳川将軍家:本郷(江戸)から赤羽、川口、鳩ヶ谷、大門、岩槻を経て幸手で日光街道に合流する街道。徳川将軍が日光東照宮へ参詣する(日光社参)際の専用道路として格別な整備がなされた。

関東郡代・伊奈氏の功績:赤山陣屋を拠点とした伊奈氏は、利根川の東遷事業(流路変更)や荒川の西遷などを指揮し、現在の関東平野の基盤と江戸の発展を支えた大功労者である。

難易度・対象:初心者向け/歴史好き・城郭巡り・日光御成道・街歩き 所要時間目安:約6〜7時間(都内発着)

2. 岩槻城址公園・岩槻藩遷喬館・日光御成道をめぐる車日帰りコース

時刻 スポット・行程 見どころ・メモ
08:30 出発:都内(首都高川口線〜東北自動車道〜岩槻IC経由)
09:30 岩槻城址公園・岩槻城跡(見学約75分)岩槻城 見どころ:続日本100名城。荒川・元荒川の低湿地に築かれた城で、復元された曲輪や三の丸の空堀・土塁が残ります
住所:さいたま市岩槻区太田3-4
黒門はさいたま市指定有形文化財。岩槻城の廃城後に浦和へ移されて埼玉県庁の正門などに使われ、昭和45年に現在地へ移築されました。公開は外観のみで、内部は見学できません(さいたま市公式)
園内には東武1720系「デラックスロマンスカー」の先頭車も保存されています(屋外展示なので状況は変わることがあります)
料金:公園の散策は無料/駐車場:あり
10:50 岩槻藩遷喬館(せんきょうかん)&岩槻城下町散策(見学約45分)岩槻藩遷喬館(せんきょうかん)&岩槻城下町散策 見どころ:埼玉県内で唯一現存する藩校の建物(県指定史跡)。人形の街として発展した岩槻の町並みと老舗の和菓子店
入館無料。開館9:00〜16:30・月曜休館(祝日を除く)、年末年始(12/28〜1/4)も休館
駐車場:周辺の無料・有料駐車場
12:00 ランチ:さいたま市岩槻区内(約60分) グルメ:岩槻名物「豆腐ラーメン」、名物のうなぎ、または武蔵野手打ちうどん。
13:15 日光御成道・鳩ヶ谷宿&日光御成道歴史館周辺(川口市)(見学約60分)日光御成道・鳩ヶ谷宿&日光御成道歴史館周辺(川口市) 見どころ:徳川将軍家が日光東照宮への参詣に使った「日光御成道」の宿場・鳩ヶ谷宿。本陣跡と街道の面影
料金:街道歩きは無料
14:30 川口市立文化財センター または 赤山陣屋跡(伊奈氏陣屋)(見学約60分)川口市立文化財センター または 赤山陣屋跡(伊奈氏陣屋) 見どころ:関東郡代として利根川の治水と新田開発に尽力した伊奈忠次・忠治父子の拠点「赤山陣屋跡」。広大な堀と土塁が残ります
料金:見学自由・無料/駐車場:あり
※川口市立文化財センターの開館時間・料金は川口市の公式サイトでご確認ください
15:40 立ち寄り:道の駅「川口・あんぎょう」(樹木の街・安行の花木や特産品)
16:30 帰路:首都高川口線経由で都内へ(17:30頃到着)

3. このコースは、ほぼ無料で回れます

岩槻城址公園も鳩ヶ谷宿も赤山陣屋跡も、見学に料金はかかりません。有料になり得るのは岩槻藩遷喬館と川口市立文化財センターだけで、しかも駐車場は各所にあります。都内から近く、費用を抑えて城跡と街道を歩けるコースです。

スポット 料金 駐車場
岩槻城址公園 無料 あり。公園は広くゆっくり歩けます
岩槻藩遷喬館 入館無料・9:00〜16:30(月曜休館) 周辺の無料・有料駐車場
日光御成道・鳩ヶ谷宿 無料 街道歩き。市街地なので歩きやすい
赤山陣屋跡 無料 あり
道の駅「川口・あんぎょう」 トイレと休憩の基点に

4. 黒門の来歴 ― この門は埼玉県庁の正門でした

岩槻城址公園でいちばん見ておきたいのが黒門です。さいたま市指定の有形文化財で、三の丸の藩主居宅の長屋門だった可能性が高いとされています。

面白いのはその後です。岩槻城が廃城になった明治4年、この門は浦和へ移されて埼玉県庁の正門などに使われました。そして昭和45年、ようやく岩槻へ戻り、現在の場所に移築されています。城の門が県庁の門になり、また城跡へ帰ってきたわけです。

ただし公開は外観のみで、内部は見学できません(さいたま市公式)。門をくぐって外から眺める形になります。

5. 御城印をいただくなら

岩槻城の御城印は、岩槻駅周辺の2店舗で購入できます。水野書店(10:00〜20:00・第2/第4日曜休)と田中屋本店(9:00〜18:30・月曜休)、いずれも1枚300円です。太田氏の家紋「鏑矢左前」を朱印で大きくあしらい、「三方を川沼に囲まれし武蔵野の要害」という一文が添えられたデザインで、光を当てると繊維がきらめく特殊な用紙(大礼紙)が使われています。

6. トイレと概算費用

トイレ。岩槻城址公園、赤山陣屋跡、道の駅「川口・あんぎょう」が基点になります。鳩ヶ谷宿は市街地なので困りません。

項目 目安(大人2名・普通車1台) 備考
高速道路料金(往復) 約1,500〜2,500円 首都高川口線〜東北道・岩槻IC経由
ガソリン代 約1,000〜1,800円 往復でおおむね60〜80km
駐車場代 0〜500円 ほとんどが無料です
入場料 ほぼ0円 遷喬館と文化財センターのみ要確認
ランチ・おみやげ 2名で3,000〜6,000円 豆腐ラーメン、うなぎ、武蔵野うどん
合計 2名で約5,500〜10,800円 都内発の日帰りとしてはかなり安く回れます

このコースを実際に組むなら

宿と車は、土日と連休の1か月前には埋まります。行く日が決まったら、先に押さえてください。

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情報の確認について。入場料・開館時間・休館日・駐車場は2026年8月時点で各公式サイトを確認して記載しています。ただし、これらは変わります。お出かけ前に必ず公式の情報でご確認ください。
岩槻城址公園(さいたま市)岩槻城城門・黒門(さいたま市)

7. 岩槻の歩き方 ― 街道とグルメ

主な利用IC:東北自動車道「岩槻IC」、首都高速川口線「新井宿IC」

ドライブのアドバイス:都心からのアクセスが抜群で、運転時間が短い快適なルートです。岩槻城址公園周辺は春の桜や秋の紅葉の名所でもあるため、見頃の時期は早めの到着がおすすめです。

この旅の道のり

  1. 09:30岩槻城址公園・岩槻城跡見学約75分
  2. 10:50岩槻藩遷喬館(せんきょうかん)&岩槻城下町散策見学約45分さいたま市岩槻区内
  3. 13:15日光御成道・鳩ヶ谷宿&日光御成道歴史館周辺見学約60分
  4. 14:30川口市立文化財センター または 赤山陣屋跡見学約60分
  5. 15:40道の駅「川口・あんぎょう」

※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。

岩槻城址公園の現地写真(運営者が実際に歩いて撮影したものです)

「白鶴城址碑」と刻まれた石柱
「白鶴城址碑」と刻まれた石柱
「岩槻城址碑記」の石碑
「岩槻城址碑記」の石碑
移築された岩槻城の城門
移築された城門。文化財の説明板が掲げられている
岩槻城址公園の池と土塁
池と土塁。ツツジが咲いていた
岩槻城址公園の池に架かる朱塗りの橋
池に架かる朱塗りの橋。奥が土塁

写真は運営者が実録 歴史旅シリーズで実際に歩いたときのものです。

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