【都内発】車 日帰り:荒川の断崖にそびえる鉄壁の要塞!日本100名城・鉢形城と秩父氏の歴史ドライブ

鉢形城
目次

1. 荒川の断崖にそびえる鉄壁の要塞 ― このコースの背景

関東管領山内上杉氏の家宰・長野業正や北条氏邦(氏康の四男)が城主を務め、荒川と深沢川がなす断崖絶壁に築かれた名城「鉢形城(はちがたじょう)」を巡るルート。武蔵国武士団(秩父氏・畠山氏など)の源流を辿りながら、荒川の上流の美しい渓谷美と戦国要塞の圧巻の遺構を体感できます。

鉢形城の攻防:1476年、太田道灌と並び称される長尾景春が築城。のちに北条氏邦が入城し、大規模な改修を加えて関東有数の巨大要塞に仕立てた。1590年の小田原攻めでは、前田利家・上杉景勝・真田昌幸ら北条軍の数倍の連合軍相手に一ヶ月以上持ちこたえた。

武蔵武士の鑑・畠山重忠:平安末期〜鎌倉初期に活躍した清和源氏ゆかりの武将。廉直で義理堅く「坂東武士の鑑」と称された。二俣川の戦いにおいて北条義時の大軍を相手に潔く戦い討ち死にしたエピソードで知られる。

難易度・対象:初心者〜中級者向け/歴史好き・城郭巡り・自然景観・ドライブ 所要時間目安:約7〜8時間(都内発着)

もう少し詳しく ― この土地で何があったか

荒川の断崖に築かれた、天然の要塞

鉢形城は、荒川と深沢川という二つの川が合流する断崖の上に築かれた城です。二方を川と崖に守られ、残る一方を深い堀で切る。地形そのものが城になっている典型で、日本100名城に選ばれています。

築城は文明八年(1476)ごろ、長尾景春によると伝わります。戦国期には北条氏康の四男氏邦が城主となり、北関東への進出拠点として大規模に整備しました。上野・信濃・甲斐へ通じる街道の結節点であり、北条氏にとって北の要でした。

天正十八年(1590)、豊臣軍の前田利家・上杉景勝・真田昌幸らが五万ともいわれる兵で包囲します。氏邦以下の城兵はおよそ三千。それでも一か月にわたって持ちこたえました。同じ北条方の山中城が半日、八王子城が一日で落ちたことを思えば、この城の堅さは際立っています。最後は城兵の助命を条件に開城しました。

いまも土塁・堀・石積みがよく残り、荒川の対岸から見上げると、なぜここが選ばれたのかが一目でわかります。

武士の鑑・畠山重忠

この地はまた、畠山重忠ゆかりの土地でもあります。秩父平氏の流れをくむ武蔵武士で、源頼朝に従って各地を転戦しました。

重忠の名を高めているのは、その戦功よりも人柄です。一ノ谷の戦いで愛馬を担いで坂を下りたという逸話、捕らえた敵を丁重に扱ったという伝えなど、「坂東武者の鑑」と称されました。しかし元久二年(1205)、北条時政の謀略によって謀反の疑いをかけられ、わずかな手勢で鎌倉勢に立ち向かって討たれます。清廉であったがゆえに滅ぼされた——鎌倉幕府の権力闘争の非情さを象徴する人物です。

2. 鉢形城公園・畠山重忠公史跡公園・長瀞岩畳をめぐる車日帰りコース

時刻 スポット・行程 見どころ・メモ
08:30 出発:都内(首都高〜関越自動車道〜花園IC経由)
09:45 鉢形城公園・鉢形城歴史館(見学約90分)鉢形城 見どころ:日本100名城。荒川と深沢川の断崖を利用した天然の要害。大規模な土塁、復元された四脚門、三の曲輪の石積み
鉢形城公園(城跡)の散策は無料です。有料なのは鉢形城歴史館だけ
歴史館の入館料:一般200円・学生等100円・中学生以下は無料(20名以上の団体は100円/50円)。70歳以上と障害者手帳をお持ちの方も無料
開館:9:30〜16:30(入館は16:00まで)
休館:月曜(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始。「祝日の翌日」に注意
駐車場:無料
11:30 畠山重忠公史跡公園(深谷市畠山)(見学約45分) 見どころ:「武士の鑑」と称された畠山重忠の館跡、産湯の井戸、墓所
料金:見学自由・無料/駐車場:無料
12:30 ランチ:長瀞・寄居周辺(約60分) グルメ:長瀞名物「豚みそ丼」、鮎料理、武蔵野手打ちうどん。
13:45 長瀞岩畳・宝登山神社(見学約60分) 見どころ:国の特別天然記念物・長瀞岩畳と、秩父三社のひとつ宝登山神社
料金:岩畳の散策も宝登山神社の参拝も無料
宝登山ロープウェイ:大人 片道700円・往復1,200円/小人 片道350円・往復600円。運行9:40〜17:00(土休日は15〜45分間隔、平日は30分〜1時間間隔)
駐車場:町営・民間の有料駐車場が多数
15:00 秩父神社 または 秩父困民党ゆかりの地(見学約45分)秩父神社 または 秩父困民党ゆかりの地 見どころ:関東最古級の秩父神社。「つなぎの龍」「お元気三猿」などの社殿彫刻
料金:境内の参拝は無料/駐車場:参拝者用あり
16:00 立ち寄り:道の駅「はなぞの」でお土産購入・スイーツ休憩
16:45 帰路:花園IC経由で都内へ(18:15到着)

3. 城跡は無料、歴史館だけが200円です

鉢形城公園(城跡そのもの)の散策は無料です。土塁も堀も復元された四脚門も、料金なしで歩けます。有料なのは鉢形城歴史館だけで、一般200円。

しかも中学生以下と70歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料です。学生等は100円。日本100名城のひとつをこの値段で回れるのは、なかなかありません。

4. 休館日に「祝日の翌日」があります

鉢形城歴史館の休館日は少し変わっています。

  • 毎週月曜(月曜が祝日の場合はその翌日)
  • 祝日の翌日
  • 年末年始

「祝日の翌日」は見落としやすいところです。連休の翌日に出かける予定なら、必ず開館カレンダーで確認してください。開館は9時30分から16時30分、入館は16時までです。

ただし歴史館が閉まっていても、城跡は歩けます。荒川の断崖に立って、なぜこの城が「鉄壁」と呼ばれたかを体で感じることはできます。

5. 長瀞のロープウェイと駐車場

宝登山ロープウェイは大人 往復1,200円(片道700円)、小人 往復600円(片道350円)。運行は9時40分から17時までですが、平日は30分〜1時間間隔と本数が減ります(土休日は15〜45分間隔)。山頂での滞在時間を決めてから登るほうが安心です。

駐車場は、鉢形城公園と畠山重忠公史跡公園がいずれも無料。長瀞だけが有料です(町営・民間の駐車場が多数)。

スポット 料金 駐車場
鉢形城公園(城跡) 無料 無料
鉢形城歴史館 一般200円・学生100円
中学生以下と70歳以上は無料
9:30〜16:30(入館16:00まで)
月曜・祝日の翌日・年末年始休館
畠山重忠公史跡公園 無料 無料
長瀞岩畳・宝登山神社 無料 有料(町営・民間)
宝登山ロープウェイ(任意) 往復1,200円(小人600円)
秩父神社 無料 参拝者用あり

トイレ。鉢形城歴史館、畠山重忠公史跡公園、長瀞駅周辺、道の駅「はなぞの」が基点になります。

6. 概算費用(大人2名・普通車1台の目安)

項目 目安 備考
高速道路料金(往復) 約3,000〜4,500円 関越自動車道・花園IC経由
ガソリン代 約2,000〜3,000円 往復でおおむね140〜170km
駐車場代 約500〜1,200円 鉢形城も畠山公園も無料。長瀞のみ有料
入館料 2名で400円 鉢形城歴史館200円×2
ランチ・おみやげ 2名で3,000〜7,000円 豚みそ丼、鮎、手打ちうどん
合計 2名で約8,900〜16,100円 ロープウェイに乗ると+2,400円

このコースを実際に組むなら

宿と車は、土日と連休の1か月前には埋まります。行く日が決まったら、先に押さえてください。

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情報の確認について。入場料・開館時間・休館日・駐車場は2026年8月時点で各公式サイトを確認して記載しています。ただし、これらは変わります。お出かけ前に必ず公式の情報でご確認ください。
開館時間・休館日・入館料(鉢形城歴史館・寄居町)開館カレンダー
営業案内・料金(宝登山ロープウェイ)

7. 長瀞の歩き方 ― 渓谷とグルメ

主な利用IC:関越自動車道「花園IC」

ドライブのアドバイス:花園ICからのアクセスが良好でドライブに最適なルートです。国道140号線沿いは観光シーズン(紅葉や新緑期)に混雑するため、午前中に鉢形城を巡り、午後に長瀞・秩父方面へ抜ける行程がスムーズです。

この旅の道のり

  1. 09:45鉢形城公園・鉢形城歴史館見学約90分
  2. 11:30畠山重忠公史跡公園見学約45分長瀞・寄居周辺
  3. 13:45長瀞岩畳・宝登山神社見学約60分
  4. 15:00秩父神社 または 秩父困民党ゆかりの地見学約45分
  5. 16:00道の駅「はなぞの」でお土産購入・スイーツ休憩

※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。

鉢形城跡の現地写真(運営者が実際に歩いて撮影したものです)

史跡鉢形城跡の石標
「史跡 鉢形城跡」の石標
鉢形城の空堀と木橋
曲輪を分ける深い空堀と木橋
復元された鉢形城の石積み土塁
復元された石積みの土塁と柵
鉢形城の案内板
鉢形城の由来を記した案内板(寄居町・埼玉県)
鉢形城跡の曲輪配置図
荒川沿いに広がる曲輪配置図

写真は運営者が実録 歴史旅シリーズで実際に歩いたときのものです。

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