1. 新選組副長・土方歳三の原点 ― このコースの背景
幕末の京都でその名を馳せた「新選組」。その中心人物である土方歳三や局長・近藤勇らの故郷・多摩(日野)を巡るルート。歳三が生まれ育った生家跡や、近藤・土方が剣術(天然理心流)を磨いた日野宿本陣などを訪ね、新選組結成の原点となった武州多摩の風土と歴史に迫ります。
日野と新選組のつながり:幕末の多摩地域は幕府直轄領(天領)が多く、佐幕派の気風が強かった。日野宿名主の佐藤彦五郎が天然理心流の道場を開き、そこに近藤勇・土方歳三・沖田総司・井上源三郎らが集まったことが後の新選組の母体となった。
土方歳三の生平:日野の石田村に生まれ、薬売り(石田散薬)をしながら剣術に励んだ。上洛して新選組副長となり、最期は箱館戦争(五稜郭の戦い)で壮絶な戦死を遂げた。
難易度・対象:初心者〜中級者向け/新選組ファン・歴史好き・多摩ドライブ 所要時間目安:約6〜7時間(都内発着)
もう少し詳しく ― この土地で何があったか
なぜ多摩から、あれほどの人材が出たのか
新選組の中核——近藤勇、土方歳三、沖田総司、井上源三郎——は、いずれも多摩の出身か、多摩に深く関わった人々です。ひとつの地域からこれほど集中して人材が出たのには理由があります。
多摩は幕府の直轄領(天領)でした。大名の領地ではなく将軍家の直属地であるという意識が強く、「自分たちは将軍のお膝元の民である」という自負が土地に根づいていました。加えて、豪農層が自衛のために剣術を学ぶ気風があり、近藤勇の養父・近藤周助が伝えた天然理心流が村々に広まっていました。
道場は江戸の試衛館にありましたが、稽古のために多摩へ出向く「出稽古」が盛んで、村の若者と江戸の剣客が日常的に交わっていたのです。幕府への忠誠心と、実戦的な剣術と、村を越えた人的ネットワーク。この三つがそろっていた土地は、そう多くありません。
土方歳三という人
土方歳三は日野の石田村に生まれました。実家は薬を商う農家で、若いころは家伝の石田散薬を行商して歩いています。その道中で各地の道場を訪ね、腕を磨いたと伝わります。
のちに新選組副長として隊の規律を一手に引き受け、「鬼の副長」と呼ばれました。局中法度を厳格に運用し、隊士に恐れられます。しかし戊辰戦争が始まると、彼は近藤勇亡きあとも戦い続け、宇都宮、会津を転戦し、最後は箱館・五稜郭で戦死しました。幕府が滅んだあとも一年以上戦い続けたことになります。
日野には生家に伝わる資料を展示する土方歳三資料館があり、菩提寺の石田寺に墓があります。また、佐藤彦五郎の名主屋敷であった日野宿本陣は、都内に現存する唯一の本陣建物で、ここが多摩における天然理心流の拠点でもありました。
2. 日野宿本陣・土方歳三資料館または 歳三の墓所をめぐる車日帰りコース
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 08:30 | 出発:都内(首都高〜中央自動車道〜国立府中IC経由) | |
| 09:30 | 日野宿本陣(市立新選組のふるさと歴史館分館)![]() |
見どころ:都内で唯一現存する本陣建築。土方歳三の義兄・佐藤彦五郎の屋敷で、近藤勇や歳三が稽古に励んだ道場跡 新選組のふるさと歴史館との共通観覧券が大人300円・小中70円(単館だと歴史館200円・小中50円) 開館時間・休館日は歴史館に準じます。月曜休館(祝日の場合は翌平日) 駐車場:周辺のコインパーキングを利用 ★トイレは敷地内にあります。駐車場は5台ほど。台数が少ないので、混む時期は周辺の駐車場も調べておくと安心です。 |
| 10:45 | 土方歳三資料館(生家跡)または 歳三の墓所・高幡不動尊![]() |
★土方歳三資料館は、第1・第3日曜日の正午〜午後4時のみ開館です(日野市石田2-1-3)。しかも「当館に専用駐車場はございません。お車でご来館の際は周辺のコインパーキングのご利用をお願いいたします」と公式に明記されています。日曜以外は入れませんのでご注意ください 高幡不動尊金剛寺:境内の参拝は無料。土方歳三の銅像と殉節碑があります。奥殿・大日堂の拝観料と駐車場は公式サイトでご確認ください |
| 12:00 | ランチ:高幡不動尊参道 または 日野駅周辺 | グルメ:高幡不動名物の門前そば、日野の地場野菜ランチ、新選組ゆかりの和菓子。 |
| 13:15 | 新選組のふるさと歴史館![]() |
見どころ:新選組の結成から箱館戦争までを資料と映像で解説する専門歴史館 住所:日野市神明4-16-1/JR中央線「日野」駅から徒歩約15分 観覧料:大人200円・小中50円。日野宿本陣との共通観覧券は大人300円・小中70円 開館:9:30〜17:00(入館は16:30まで) 休館:毎週月曜(祝日の場合は翌平日)、12月29日〜1月3日、展示替・館内整理日 ★駐車場:歴史館裏手に3台のみ(うち1台は車いす利用者用)。満車のときは日野市役所駐車場(徒歩5分)へ |
| 14:30 | 小島資料館(町田・小野路エリア) | 見どころ:新選組の支援者・小島鹿之助の館。近藤・土方・沖田らが訪れた寄宿の地 ※開館日が限られる私設の資料館です。開館日・料金は必ず事前にご確認ください |
| 15:30 | 立ち寄り:多摩川沿いドライブ・道の駅「八王子滝山」(地場産品やお土産) | 駐車場:道の駅八王子滝山に大型駐車場あり。 |
| 16:30 | 帰路:八王子IC経由で都内へ(18:00頃到着) |
3. いちばん大事なこと ― 土方歳三資料館は第1・第3日曜だけです
このコースで絶対に知っておくべきことを先に書きます。
土方歳三資料館(生家跡)は、第1・第3日曜日の正午から午後4時までしか開いていません。それ以外の日は入れません。歳三の愛刀「和泉守兼定」や鉢金が見られる場所ですから、ここを目当てに行くなら日曜日に合わせて計画を組む必要があります。
さらに公式サイトに「当館に専用駐車場はございません。お車でご来館の際は周辺のコインパーキングのご利用をお願いいたします」と明記されています。車で行く方はこの点もご注意を。
資料館が開いていない日は、高幡不動尊の土方歳三銅像と殉節碑に切り替えるのが現実的です。こちらは境内の参拝が無料で、いつでも訪ねられます。
4. 駐車場の落とし穴 ― 歴史館は3台しかありません
新選組のふるさと歴史館の駐車場は、裏手に3台だけです(うち1台は車いす利用者用)。休日はまず停められないと考えたほうがいいでしょう。
満車のときは日野市役所の駐車場(徒歩5分)を使えます。これは日野市の公式サイトに案内されている正規の代替です。知っておくと慌てずに済みます。
| 場所 | 駐車場 |
|---|---|
| 日野宿本陣 | 周辺のコインパーキング(日野駅近く) |
| 土方歳三資料館 | 専用駐車場なし。周辺のコインパーキングへ |
| 高幡不動尊 | 参拝者用(有料)。行事の日は混雑します |
| 新選組のふるさと歴史館 | 裏手に3台のみ。満車なら日野市役所駐車場(徒歩5分) |
| 道の駅 八王子滝山 | 大型駐車場あり。トイレと休憩の基点に |
5. 入場料 ― 共通券が100円お得です
| スポット | 大人 | 時間・休み |
|---|---|---|
| 新選組のふるさと歴史館 | 200円(小中50円) | 9:30〜17:00(入館16:30まで)/月曜休館(祝日は翌平日)・12月29日〜1月3日 |
| 日野宿本陣 | 単館料金あり | 歴史館に準じます |
| 2館の共通観覧券 | 300円(小中70円) | 両方に入るならこちらを |
| 土方歳三資料館 | 公式サイトで要確認 | 第1・第3日曜の12:00〜16:00のみ |
| 高幡不動尊(境内) | 無料 | 奥殿・大日堂は別途 |
そして、月曜は歴史館も本陣も休館です。土方歳三資料館は日曜だけ、歴史館は月曜休み。この二つを同じ日に見たいなら、第1か第3の日曜日しかありません。
6. 概算費用(大人2名・普通車1台の目安)
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 高速道路料金(往復) | 約2,000〜3,000円 | 中央自動車道・国立府中IC経由 |
| ガソリン代 | 約1,200〜2,000円 | 往復でおおむね80〜100km |
| 駐車場代 | 約1,000〜2,000円 | 高幡不動と日野駅周辺 |
| 入場料 | 2名で600円〜 | 共通観覧券300円×2。資料館に入るなら別途 |
| ランチ・おみやげ | 2名で3,000〜6,000円 | 高幡不動の門前そば |
| 合計 | 2名で約7,800〜13,600円 | 都内から近く、費用は抑えめです |
このコースを実際に組むなら
宿と車は、土日と連休の1か月前には埋まります。行く日が決まったら、先に押さえてください。
東京の宿を探す
車を借りる
東京駅・品川駅で借りると、そのまま行程に入れます。
駐車場を先に押さえる
観光地の周辺は、コインパーキングが満車になると行程が崩れます。1日分を予約しておくと時間の読みが立ちます。
※ 当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。料金・空室状況は各予約サイトでご確認ください。
現地の写真(運営者が実際に歩いて撮影したものです)












・土方歳三資料館/アクセス(駐車場について)
・交通アクセス・利用案内(新選組のふるさと歴史館・日野市)/日野宿本陣(日野市)
・高幡不動尊金剛寺
7. 多摩の歩き方 ― ルートとグルメ
主な利用IC:中央自動車道「国立府中IC」または「八王子IC」
ドライブのアドバイス:甲州街道(国道20号)や川崎街道周辺は日中に混雑しやすいため、多摩川沿いのバイパス道路などを上手く活用するのがスムーズです。
この旅の道のり
- 09:30日野宿本陣見学約60分
- 10:45土方歳三資料館(生家跡)または 歳三の墓所・高幡不動尊見学約60分高幡不動尊参道 または 日野駅周辺
- 13:15新選組のふるさと歴史館見学約60分
- 14:30小島資料館見学約45分
- 15:30多摩川沿いドライブ・道の駅「八王子滝山」
※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。
現地で撮影した写真と、説明板から起こした記録はこちらです。

