【実録】国宝三城と関ケ原 ― 犬山・岐阜・大垣の城から天下分け目の古戦場、飛騨高山と松本城へ|都内発 車1泊2日

目次

この旅の行程

▶ 大垣城の入館料(一般200円・火曜休館)・駐車場は大垣城の入館料・駐車場にまとめています。

▶ 岐阜関ケ原古戦場記念館の観覧料(一般500円)・駐車場は岐阜関ケ原古戦場記念館の観覧料・駐車場にまとめています。

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※この時刻は標準的な滞在時間から組んだモデル的な目安で、当日の実際の記録ではありません。移動時間も一般的な所要時間です。
時刻 スポット・行程 見どころ・メモ
09:30 犬山城  
移動:車で約40分  
11:10 岐阜城 稲葉山城
★全館休館中:岐阜城は天守閣・資料館とも改修工事で休館中です。岐阜市は「令和7年から令和9年10月末(予定)までの間、改修工事を実施」「リニューアルオープンは、令和9年11月予定」としています。天守閣は仮囲いで覆われ、金華山山頂部の天守閣前も通行止め(令和9年9月末予定まで)(2026年9月確認)
移動:車で約40分  
12:50 大垣城  
移動:車で約30分  
14:20 関ケ原古戦場  
宿泊:一泊  
09:00 飛騨高山 古い町並み
移動:車で約2時間半  
11:40 松本城松本城  
★駐車場もトイレもあります。

これは、実際に歩いた記録です。青空に恵まれた1泊2日、都内から車で美濃・飛騨・信州へ。国宝・犬山城にはじまり、斎藤道三と織田信長の岐阜城、戸田氏の大垣城、そして天下分け目の関ケ原古戦場。夜は下呂温泉に泊まり、翌日は飛騨高山の町並みから国宝・松本城まで。城好きにはたまらない、名城と合戦の舞台をめぐる旅です。

この旅のきっかけ

この旅は、妻とのなにげない会話から始まりました。妻が「昔、関ケ原の戦いの場所に一人で行こうとしていたんだよね」と言うので、「え!?歴史好きなの?」と聞き返し、そこで初めて妻が「歴女」だと知ったのです。もっとも妻の専門は寺社のほうですが、そのときは体調をくずして行けなかったのだそうです。「じゃあ、一緒に行こうか」—こうして、妻のいちばんの目当ては関ケ原、私は国宝の城めぐりという旅になりました。

この旅のルートと日程

交通:都内発・車/宿:下呂温泉

1日目:犬山城 → 岐阜城 → 大垣城 → 関ケ原古戦場 → 下呂温泉泊
2日目:飛騨高山(古い町並み) → 松本城 → 帰宅

【1日目】国宝犬山城から、信長の岐阜、そして関ケ原へ

犬山城

まずは木曽川のほとりにそびえる国宝・犬山城へ。天文6年(1537)に織田信康が築いたと伝わり、現存最古級ともいわれる天守が今も残ります。川を背にした「後堅固(うしろけんご)」の縄張りで、江戸期には尾張徳川家の付家老・成瀬氏の居城となりました。丘の上の白い天守は、遠くから見ても凛としています。

天守にも登りました。中の階段がとにかく急で、頭をぶつけそうになるわ、転びそうになるわ。最上階では外をぐるりと回れる廻縁(まわりえん)を一周し、しっかり動画に収めました。眼下を流れる木曽川がとてもきれいでした。天守の階段は手すりにつかまって、ゆっくり上り下りするのがおすすめです。

岐阜城(稲葉山城)

金華山の頂にそびえる岐阜城へ。もとは斎藤道三の稲葉山城で、これを攻略した織田信長が地名を「岐阜」と改め、「天下布武」を掲げた天下取りの拠点とした城です。ロープウェイで山上へ登ると、復元天守と、濃尾平野・長良川を一望する大パノラマが広がります。信長がこの眺めを見て天下を思い描いたのか—と想像が膨らみました。

ただ、正直に言うと、真夏のロープウェイと山頂はとにかく暑かったです。夏に行くなら、飲み物と帽子は必ず持っていってください。

大垣城

続いて大垣城へ。戸田氏十万石の居城で、関ケ原の戦いでは石田三成ら西軍の後方拠点となった城です。白亜の天守の前には、藩の名君として知られる戸田氏鉄(うじかね)公の凛々しい騎馬像が立ちます。このあと午後に向かう関ケ原の前夜を、ここで感じておきます。

案内に「元国宝」と書いてあるのを見たときは、「元」ってなんだ、と思わず笑いそうになりました。初めて聞いた言葉だったのです。けれども、大垣城の天守は戦前に国宝に指定されながら、昭和20年(1945)の空襲で焼けてしまい、今の天守は戦後に再建されたものだと知って、まじめに考えさせられました。

関ケ原古戦場

そして天下分け目の関ケ原へ。慶長5年(1600)、徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍が激突し、その後の江戸幕府へと歴史が動いた決戦の地です。せっかくなので甲冑試着に挑戦—鹿角の兜に身を包み、合戦図屏風を背に、再現された馬防柵と石田三成「大一大万大吉」の旗が並ぶ陣を歩けば、往時の緊張感が一気に迫ってきます。武将たちの甲冑がずらりと並ぶ展示も圧巻でした。

甲冑の試着は記念館で。私は本多忠勝の甲冑を選びましたが、頭の兜(鹿角の兜)が重すぎて、途中で軽いものに替えてもらいました。誰の陣跡に行ったかは覚えていないのですが、柵が再現された小高い場所の陣で、ここから戦場を見下ろしたのかと思うと胸が高なりました。関ケ原は、もともと妻が一人で行きたかった場所。ようやく二人で立てたことも、この旅のいちばんの思い出です。

▼ 宿泊:下呂温泉
1日目の夜は、日本三名泉のひとつ下呂温泉へ。とろりとした湯ざわりの名湯で、城巡りと甲冑体験で歩き回った体をゆっくりほぐしました。

【2日目】飛騨高山の町並みから、国宝松本城へ

飛騨高山(古い町並み)

2日目は飛騨高山へ。江戸時代に幕府の直轄地(天領)として栄えた城下町で、格子造りの商家が続く古い町並みと、宮川に架かる朱塗りの中橋が旅情を誘います。清らかな川の流れを眺めながら、山あいの町をのんびり散策しました。

町並みでは人力車に乗って、市内をぐるりと回ってもらいました。のどかな町だなというのが第一印象です。食べ歩きでは飛騨牛の串焼きを。訪ねた日は、町はそれほど混んでいませんでした。

中橋のたもとから望む宮川の清流(飛騨高山)
中橋のたもとから望む宮川の清流(飛騨高山)
飛騨高山の古い町並み
飛騨高山の古い町並み

松本城

旅の締めくくりは、国宝・松本城。もとは戦国期の深志城で、石川数正・康長父子が現在の姿に整えたと伝わります。黒漆に塗られた五重六階の天守は「烏城(からすじょう)」とも呼ばれ、水堀に映る漆黒の姿と、朱塗りの埋橋(うづみばし)のコントラストが息をのむ美しさ。犬山・松本と、この旅で二つの国宝天守に出会えました。

高山から松本までは車で2時間半ほどかかりますが、私は運転が好きなので苦になりませんでした。着いてみると、遠くから見ても優雅できれいで、しかも威厳がある。言うことなしの城です。大天守と乾小天守が並んで連なる姿が、私はとくに好きです。

実際に歩いて感じたこと

同じ旅で国宝の犬山城と松本城を見比べて感じたのは、古風でふるさとのような懐かしさがあるのが犬山城、きれいで優雅で威厳があるのが松本城、ということです。眼下に川が流れる犬山の景色と、そうではない松本の景色。この二つが合わさったらどんな城になるだろう、と一人で空想していました。

国宝天守を二つ(犬山・松本)、信長ゆかりの岐阜城、そして天下分け目の関ケ原まで—名城と合戦の舞台を一度に巡れる、贅沢な1泊2日でした。ポイントを残しておきます。

・移動は車が快適。犬山・岐阜・大垣・関ケ原・高山・松本と広範囲に散らばるので、車だからこそ1泊2日で回りきれました。
・岐阜城はロープウェイで。山頂までは徒歩登山道もありますが、時間と体力を考えるとロープウェイが安心。山上からの眺めは必見です。
・関ケ原は”体験”が面白い。甲冑を着て古戦場を歩くと、教科書の合戦が一気に自分ごとになります。
・宿は下呂温泉がおすすめ。名泉で疲れを癒せば、2日目の高山・松本も元気に回れます。

この旅の道のり

  1. 09:30犬山城車で約40分
  2. 11:10岐阜城稲葉山城車で約40分
  3. 12:50大垣城車で約30分
  4. 14:20関ケ原古戦場一泊
  5. 09:00飛騨高山古い町並み車で約2時間半
  6. 11:40松本城

※この時刻は標準的な滞在時間から組んだモデル的な目安で、当日の実際の記録ではありません。移動時間も一般的な所要時間です。

文・写真:佐藤秀信(すべて現地で撮影)

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