日光・鬼怒川の歴史旅モデルコース|東照宮と二社一寺、龍王峡・華厳滝の回り方(都内発・電車1泊2日)

日光東照宮 陽明門
目次

1. 日光・鬼怒川 ― このコースの背景

日光は、徳川家康を神として祀る日光東照宮で知られる東照信仰の聖地です。家康の霊廟・東照宮、三代家光の大猷院、山岳信仰を伝える二荒山神社と輪王寺—これら二社一寺は世界遺産に登録されています。渓谷と湖に恵まれた自然の名所でもあり、鬼怒川温泉を拠点にすれば、社寺と渓谷の両方をゆったり味わえます。

浅草から東武特急で約2時間。1日目は日光の二社一寺を巡って鬼怒川温泉に泊まり、2日目は龍王峡の渓谷美と、日本三名瀑の華厳の滝、中禅寺湖へ。荘厳な社寺と雄大な自然、そして名湯を一度に楽しめる、電車で行く王道の1泊2日です。

2. 神橋・日光東照宮・日光山輪王寺 大猷院をめぐる電車1泊2日コース

【1日目】日光二社一寺の世界遺産めぐり

時刻スポット・行程見どころ・メモ
07:30出発:浅草 → 東武特急スペーシアX・リバティで「東武日光」駅(約2時間)特急は事前予約がおすすめ。
09:40神橋(日光の玄関口・見学約15分)神橋見どころ:大谷川に架かる朱塗りの橋。日本三奇橋の一つで、世界遺産「日光の社寺」の構成資産
アクセス:日光市上鉢石町/東武日光駅から世界遺産めぐりバス約7分「神橋」下車すぐ
渡橋料:大人300円・高校生200円・小中学生100円(橋の外から眺めるだけなら無料)
渡橋時間:4月〜10月 8:30〜16:30/11月〜3月 9:30〜15:30(最終入場は30分前)
駐車場:専用駐車場なし。徒歩5〜10分の公共駐車場・二社一寺駐車場を利用
10:15日光東照宮(世界遺産・参拝約80分)日光東照宮見どころ:徳川家康を「東照大権現」として祀る世界遺産。陽明門、三猿、眠り猫、鳴龍
アクセス:神橋から徒歩約10分
拝観料:大人・高校生1,600円/小中学生550円。宝物館とのセット券は大人2,400円/小中870円(宝物館単独は大人1,000円)
拝観時間:4月1日〜10月31日 9:00〜17:00/11月1日〜3月31日 9:00〜16:00。受付は閉門30分前まで
駐車場あり駐車場:普通車200台・1日600円。マイクロバス1,200円、大型バス2,000円(いずれも7日前までに要予約。土日祝と特別行事の日は大型車の駐車不可)。年中無休で普通車は予約不要(2026年9月確認)
11:45日光山輪王寺 大猷院(家光の霊廟・参拝約40分)日光山輪王寺 大猷院見どころ:三代将軍徳川家光の霊廟。金と黒を基調にした重厚な意匠
アクセス:東照宮から徒歩約5分
拝観料:大人550円/小中学生250円。三仏堂とのセット「輪王寺券」は大人900円/小中400円。三仏堂+大猷院+宝物殿+逍遥園のセットは大人1,000円/小中500円
拝観時間:4月〜10月 8:00〜17:00/11月〜3月 8:00〜16:00(閉門30分前に受付終了)
★三仏堂も見るなら、別々に買うより輪王寺券のほうが安くなります(400+550=950円 → 900円)
★御朱印:三仏堂・大護摩堂とも1枚500円、特別御朱印は1,000円、切絵御朱印は1,000〜1,500円。宝物殿・大猷院・常行堂などでも500〜1,000円で授与(2026年9月確認)
12:30ランチ:神橋・西参道周辺(約60分)グルメ:日光ゆば料理、湯波そば。
13:45憾満ヶ淵(並び地蔵)(名勝・散策約40分)憾満ヶ淵(並び地蔵)見どころ:大谷川沿いの渓谷と、対岸に並ぶ地蔵群「並び地蔵」
料金:屋外・散策自由・無料
アクセス:西参道からバス・徒歩
15:00移動:東武日光 → 鬼怒川温泉へ(列車で約40分)

3. 拝観券の買い方 ― 日光でいちばん迷うところ

日光の二社一寺は、東照宮・輪王寺・二荒山神社がそれぞれ別の宗教法人です。券も別々で、共通券はありません。ここを知らないと、窓口で並び直すことになります。

輪王寺はセット券のほうが安くなります。三仏堂400円と大猷院550円を別々に買うと950円ですが、両方に入れる「輪王寺券」は900円です。さらに宝物殿と逍遥園まで入れるセットが1,000円なので、庭園も見るならこちらが有利です。

東照宮の宝物館は、入るならセット券を。東照宮単独が1,600円、宝物館単独が1,000円で、合わせると2,600円。セット券なら2,400円です。

券大人小中学生
神橋 渡橋300円(高校生200円)100円
日光東照宮1,600円550円
日光東照宮+宝物館2,400円870円
輪王寺 大猷院(単独)550円250円
輪王寺券(三仏堂+大猷院)900円400円
輪王寺(三仏堂+大猷院+宝物殿+逍遥園)1,000円500円
華厳滝エレベーター600円(中学生以上)小学生400円
憾満ヶ淵・龍王峡無料無料

この工程表のとおりに回ると、入場料の合計は大人1名で3,050円(神橋300+東照宮1,600+大猷院550+華厳滝エレベーター600)です。三仏堂も見るなら輪王寺券に替えて3,400円。差額350円で三仏堂が加わる計算になります。

4. 時間の注意 ― 2日目はかなりタイトです

正直に書きます。2日目の「龍王峡 → 華厳滝」は、時間的にかなり厳しい行程です。

龍王峡は鬼怒川の上流、華厳滝は奥日光で、方向が逆です。龍王峡から鬼怒川温泉・下今市を経て東武日光へ戻り、そこからバスだけで約50分かけていろは坂を越えます。乗り継ぎ待ちを含めると、移動だけで2時間前後を見ておく必要があります。上の工程表の「11:00発 → 12:30着」は、実際にはまず間に合いません。

おすすめは、2日目をどちらかに絞ることです。

  • 渓谷を歩きたいなら龍王峡 ― 駐車場も無料で、朝からゆっくり歩けます。遊歩道は全長約7km・3〜4時間ですが、入口側の虹見の滝とむささび橋を往復するだけでも十分見ごたえがあります
  • 華厳滝と中禅寺湖なら、鬼怒川から早めに動く ― 奥日光は移動に時間がかかるので、午前中いっぱいを移動に充てるつもりで

そのほか、時間まわりで気をつけたいこと。

  • 拝観の受付は閉門の30分前で終わります。東照宮・輪王寺・神橋いずれもです。11月〜3月は東照宮が16時閉門なので、受付は15時30分まで。冬は思ったより早く閉まります
  • 華厳滝エレベーターは12月〜2月が9:00〜16:30と短くなります
  • 紅葉期のいろは坂は渋滞します。バスが1時間以上遅れることも珍しくありません
  • 冬季は一部のバスが運休します

よくある質問

日光と鬼怒川、どちらに泊まる?
二社一寺を朝いちばんに回るなら日光、温泉を楽しむなら鬼怒川が向いています。

紅葉の時期は混む?
いろは坂や中禅寺湖は紅葉の時期に大渋滞します。バスは時間が読めないので、東照宮を先に回るのがおすすめです。

5. 概算費用(大人1名・1泊2日)

項目目安備考
東武線 往復(浅草〜東武日光)約6,000〜7,000円特急券込み。フリーパスや企画きっぷを使う場合は別計算。最新の運賃は東武鉄道の公式サイトでご確認ください
現地のバス・鉄道約1,500〜2,500円世界遺産めぐりバス、中禅寺温泉方面、野岩鉄道
入場料の合計3,050円神橋300+東照宮1,600+大猷院550+華厳滝600
宿泊(鬼怒川温泉・1泊2食)12,000〜25,000円時期と宿のグレードで大きく動きます
昼食2回3,000〜5,000円ゆば料理・湯波そば
合計約26,000〜43,000円宿の選び方で幅が出ます

宿はどこにする? PR

宿の例向いている人
日光金谷ホテル歴史あるクラシックホテルに泊まりたい人
日光ステーションホテルクラシックJR日光駅の前で、朝早く動きたい人
ホテルサンシャイン鬼怒川鬼怒川温泉でゆっくりしたい人

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トイレ。東武日光駅、二社一寺の各境内、龍王峡駅周辺、中禅寺温泉のバスターミナル周辺が基点になります。憾満ヶ淵の遊歩道と龍王峡の遊歩道は途中に設備が少ないので、歩き出す前に済ませておくのが確実です。

情報の確認について。拝観料・拝観時間・営業時間は2026年8月時点で各公式サイトを確認して記載しています。ただし、これらは変わります。とくに日光は冬季の時間短縮とバスの運休があるので、お出かけ前に必ず公式の情報でご確認ください。
・拝観時間・料金(日光東照宮)
・拝観のご案内(日光山 輪王寺)
・営業時間・料金(華厳滝エレベーター)
・神橋(とちぎ旅ネット)/龍王峡(とちぎ旅ネット)

▼ 宿泊:鬼怒川温泉(宿名候補:鬼怒川金谷ホテル/あさや/星野リゾート 界 鬼怒川)。渓谷沿いの大型旅館が多い。空室・料金は予約サイトで最新をご確認ください。

【2日目】龍王峡の渓谷と華厳の滝・中禅寺湖

時刻スポット・行程見どころ・メモ
09:00出発:鬼怒川温泉 → 龍王峡へ(野岩鉄道・バス)
09:30龍王峡(渓谷散策約70分)龍王峡見どころ:鬼怒川上流の景勝地。白龍が横たわるような奇岩と清流
アクセス:日光市藤原/野岩鉄道会津鬼怒川線「龍王峡」駅からすぐ
料金:散策自由・無料/駐車場100台・無料
※遊歩道の全長は約7km(3〜4時間)。この工程表の70分は、入口側の虹見の滝・むささび橋あたりを歩く想定です
11:00移動:鬼怒川・日光市内 → いろは坂経由で中禅寺湖へ(バス)
12:30華厳の滝・中禅寺湖(見学約60分)華厳の滝・中禅寺湖見どころ:日本三名瀑の一つ・華厳滝と、男体山の噴火でできた中禅寺湖。エレベーターで滝壺の観瀑台まで下りられます
アクセス:日光市中宮祠2479-2/東武日光駅からバス約50分、「中禅寺温泉」バス停から徒歩約5分
エレベーター料金:大人(中学生以上)600円/小学生400円/小学生未満無料
営業時間:3月1日〜11月30日 8:00〜17:00/12月1日〜2月末 9:00〜16:30
13:40ランチ:中禅寺湖畔(約60分)グルメ:日光名物のゆば、湖畔のカフェ。
14:50帰路:日光駅 → 東武特急で浅草方面へ(約2時間)

日光・奥日光の風景

大谷川に架かる朱塗りの神橋
大谷川に架かる朱塗りの神橋
日光東照宮の陽明門
日光東照宮の陽明門
東照宮の回廊と鼓楼
東照宮の回廊と鼓楼
奥日光の戦場ヶ原
奥日光の戦場ヶ原
日光の市街地と、その向こうにそびえる男体山
日光の市街地と、その向こうにそびえる男体山

この記事の写真はフリー素材(写真AC)です。運営者が現地で撮影した写真は実録 歴史旅シリーズに掲載しています。

6. 日光の歩き方 ― きっぷ・宿・グルメ

きっぷ:東武「まるごと日光・鬼怒川 東武フリーパス」など特急券付き企画きっぷが便利。
グルメ:日光ゆば・湯波そば、揚げゆばまんじゅう。
宿:鬼怒川温泉は渓谷沿いの旅館が中心。日光市内泊にすれば2日目の奥日光アクセスも楽。
ヒント:奥日光(華厳滝・中禅寺湖)はいろは坂を越えるため、紅葉期は渋滞必至。時間に余裕を持ち、朝早く動くのがコツ。冬季は一部バス運休に注意。

この旅の道のり

  1. 09:40神橋日光の玄関口・見学約15分
  2. 10:15日光東照宮世界遺産・参拝約80分
  3. 11:45日光山輪王寺 大猷院家光の霊廟・参拝約40分神橋・西参道周辺
  4. 13:45憾満ヶ淵名勝・散策約40分電車で約40分
  5. 09:30龍王峡渓谷散策約70分電車で移動
  6. 12:30華厳の滝・中禅寺湖見学約60分中禅寺湖畔

※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。

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