【現地レポート】伊香保温泉の石段街と伊香保関所|365段の上り方、駐車場・トイレ・足湯・神社の御朱印

群馬県渋川市の伊香保温泉といえば、温泉街の真ん中をまっすぐ上っていく365段の石段街です。石段の途中には江戸時代の伊香保関所があり、上りきった先には伊香保神社が建っています。

この記事は、これから伊香保を訪ねる方のための現地ガイドです。私たち夫婦が実際に石段を上り、関所や神社を歩き、石段街の宿に泊まって確かめた、回り方、かかる時間、駐車場やトイレ、足湯や食べ歩き、昼と夜の楽しみ方をまとめました。

石段街の眺め
石段街の眺め
目次

石段街と伊香保関所の基本情報

所在地 群馬県渋川市伊香保町伊香保(石段街)
石段 365段・長さ約330m・高低差約68m。私たちはゆっくり上って15分ほど
伊香保関所 伊香保町伊香保34。入館無料。9時〜17時(11〜3月は16時30分まで)。毎月第2・第4火曜休館
ハワイ王国公使別邸 伊香保町伊香保32。入館無料
伊香保神社 石段の上。御朱印は土日祝のみ・9時〜17時
駐車場 石段街の下のあたりに市営駐車場がいくつか。河鹿橋駐車場(18台・無料、2〜3時間程度の利用に限る)、石段アルウィン公園(約50台・最初の2時間500円)、物聞駐車場(62台・2時間300円)など。土日は混雑
トイレ 石段街のあちこちに、きれいなトイレがたくさんある
足湯 石段街のちょうど中間くらいにあり

関所の開館時間などは公開情報、駐車場の台数と料金は旅行情報サイトの掲載によります。お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

行く前に知っておきたいこと

伊香保神社の御朱印は土日祝だけ

いちばん気をつけたいのがこれです。石段の上の伊香保神社の御朱印は、土曜・日曜・祝日だけ、9時〜17時の受付です。私たちが参拝したのは金曜日だったので、その日はいただけず、翌朝の土曜日にもう一度上っていただきました。平日に訪ねる方はご注意ください。

石段は「下から上へ」がおすすめ

石段街は、下から上へ上っていくのがいいと思います。下には「伊香保温泉」と刻まれた石段の起点があり、上るにつれて関所、足湯、お店、そして最後に伊香保神社と、順番に景色が変わっていきます。上りきったときに神社が待っているのも気持ちがいいものです。

石段は365段ありますが、私たちはお店をのぞいたり、プリンを食べたり、途中でトイレに寄ったりしながらゆっくり上って、15分ほどでした。

説明板「石段の歴史」から
伊香保温泉のシンボルである石段ができたのは、天正4年(1576年)ごろと伝えられています。長篠の戦いで織田・徳川の連合軍に敗れた武田勝頼が、多くの負傷者を治療するため、真田氏に命じて造らせたといわれます。
石段の真ん中には湯樋が通り、源泉を各旅館へ引いています。石段の途中には、その様子をガラス越しに見られる小間口観覧所が4カ所あります。江戸時代には12軒の宿が引湯権を持ち、十二支を屋号にして、明治維新まで年番で伊香保口留番所(伊香保関所)の役人も務めていました。石段にはその十二支の絵のプレートが埋め込まれています。
昭和13年には関所まで315段ありましたが、県道の整備で石段が隠れてしまいました。平成18年の市町村合併で渋川市になったのを機に延長整備が進み、平成22年3月に今の形に生まれ変わりました。段数は、一年中にぎわうようにとの願いを込めて365段です。1段目の標高は約715メートル、365段目は約783メートルで、高低差は約68メートル、長さは約330メートルあります。

石段街の歩き方

伊香保関所 ― 箱根の関所を思い出す

石段の下のほうにある伊香保関所は、江戸時代の関所を復元した建物です。中に入ると、箱根の関所と同じような雰囲気で、私は日光江戸村を思い出しました。鎧や槍、さすまたなどが並び、関所の由来を伝える展示があります。入館は無料です。

関所の展示から
伊香保道は三国街道の抜け道だったため、その取り締まりのために安中藩の井伊直勝が伊香保の入口に口留番所を設けました。寛永8年(1631年)、三国街道が発達して街道の要地となった伊香保の石段街入口に関所が置かれ、明治2年(1869年)に廃止されるまで、238年間続いたそうです。
番は地元の功労者14人のうち2人ずつが交代で務め、下番には村人2人が当たりました。その費用は麦6石、ヒエ6石の計12石を14人で分担し、その代わりに税や普請の人足などを免除される特権が与えられていました。延享3年(1746年)からは、伊香保の大屋12軒を十二支に割り当てて、その年の大屋が関所の番役人を務めたといいます。
関所は竹矢来で囲まれ、門扉と番所を設け、槍・さすまた・袖がらみなどを備えていました。とくに女性の通行は厳しく調べられたそうです。

小間口と足湯

石段の真ん中には湯樋(ゆどい)が通っていて、源泉を各旅館へ引いています。その様子をガラス越しにのぞける小間口が石段の途中にあります。

そして、石段のちょうど中間くらいにあるのが足湯です。歩き疲れたところで一休みするのにちょうどいい場所でした。足湯があることは、行く前に知っておくとタオルを持っていけて便利です。

レトロなお店と細い路地

石段の両側には、射的や輪投げのお店、昔ながらのお土産屋さんなど、レトロなお店が並んでいます。そして、ところどころにある横道の細い路地をのぞいてみてください。そういうところに、隠れたよいお店があります。

私たちは名物の「伊香保プリン」を食べました。宿の夕食に備えて、食べ歩きはプリンだけで控えめにしておきました。

運営者のひとこと
ちょうど妻の誕生日が過ぎたばかりだったので、石段の途中のお店で石のネックレスを買いました。旅先で選んだ小さなプレゼントは、いい思い出になります。

ハワイ王国公使別邸

石段の途中には、ハワイがまだ独立した王国だった時代に、駐日公使のアルウィンが夏の別荘として使っていた建物が残っています。入館は無料で、前からは伊香保の景色を見渡せます。

石段の上の伊香保神社

365段を上りきった先が伊香保神社です。ここは、北辰一刀流の千葉周作が門人たちと額を奉納しようとして、地元・上州の馬庭念流の剣士たちと一触即発になった「伊香保の額事件」の舞台でもあります。

ただ、実際に行ってみると、この額事件にふれた石碑や看板は一つもありませんでした。ほとんどの人は知らずに通り過ぎていると思います。歴史好きの方は、そんな話があったことを思い浮かべながらお参りしてみてください。

境内には、幕末の尊王思想の先がけとなった高山彦九郎が、伊香保神社に参拝したときに腰かけて日記をつけたと伝わる「腰掛けの石」があります。

運営者のひとこと
高山彦九郎は、京都の三条大橋のたもとで、御所に向かって土下座している銅像を見たことがあったので、説明板を見てすぐに分かりました。思わぬところで知っている人に出会うのも、歴史旅の楽しさです。

昼と夜、どちらもすてき

石段街は、昼と夜でまったく違う顔を見せてくれます。昼は人通りが多く、にぎやかで、いかにも観光地という感じ。夜は石段に明かりがともされて、幻想的な景色になります。どちらもそれぞれに素晴らしく、ロケーションは最高です。石段街の近くに泊まるなら、ぜひ夕食のあとにもう一度歩いてみてください。

混み具合について、ひとつ意外だったことがあります。かなり混んでいましたが、外国からの観光客は日本人の半分以下という印象でした。ほかの観光地、たとえば忍野八海では外国の方が7割くらいに感じたこともあるので、伊香保は日本人に愛されている温泉地なのだと感じました。

よくある質問

Q.石段を上りきるのに何分かかりますか?
A.365段で、私たちはお店に寄りながらゆっくり上って15分ほどでした。

Q.伊香保神社の御朱印はいつでももらえますか?
A.土曜・日曜・祝日だけ、9時〜17時です。平日はいただけないので注意してください。

Q.伊香保関所は有料ですか?
A.入館無料です。9時〜17時(11〜3月は16時30分まで)、毎月第2・第4火曜が休館です。

Q.駐車場はありますか?
A.石段街の下のあたりに市営駐車場がいくつかあります。土日は混雑します。

Q.トイレはありますか?
A.石段街のあちこちに、きれいなトイレがたくさんあります。伊香保神社には直接ありませんが、石段街のトイレが使えるので心配ありません。

Q.昼と夜、どちらに行くのがいいですか?
A.どちらもおすすめです。昼はにぎやかな観光地、夜は明かりがともって幻想的です。泊まるなら両方歩くのがいちばんです。

あわせて回るなら

私たちは、伊香保温泉に泊まって、翌日に小栗上野介ゆかりの倉渕(高崎市)へ向かいました。伊香保から倉渕へは車で移動できます。小栗ゆかりの地をめぐる旅の宿として、伊香保はとてもおすすめです。

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