【現地レポート】松代城跡(長野市)|海津城から真田の城へ、千曲川そばの平城と無料駐車場、象山神社への回り方

長野市松代町の松代城跡(まつしろじょうあと)は、千曲川のすぐそばに築かれた平城です。始まりは、武田信玄が上杉謙信との川中島の戦いに備えて築いた海津城(かいづじょう)。のちに真田家10万石の城となり、名前も「松代城」に変わりました。いまは本丸の門や橋、石垣、水堀が整えられ、無料で見学できます。

わたしは2023年7月、妻と二人で車で訪れ、そのまま城下の象山神社にも寄りました。この記事は、これから松代城跡へ行く方のための現地ガイドです。歩いて感じたことを、そのまま書きます。

松代城跡の本丸へと続く門
本丸へと続く門
目次

松代城跡の基本情報

訪れた日 2023年7月
所在地 長野県長野市松代町松代44(千曲川のすぐそば)
城の種類 平城。山に登る必要はない
残っているもの・復元 本丸の門(太鼓門など)、橋、石垣、土塁、水堀。「海津城址之碑」
見学 無料。本丸は9時〜17時(冬期は16時30分まで)。休みなし
車 城のすぐ横に、観光バスも停まる大きな無料駐車場がある。上信越自動車道の長野ICから車で5〜10分
見学時間 本丸をひと回りして30分〜1時間ほど
あわせて 城下の象山神社(佐久間象山を祀る神社)まで車ですぐ。御朱印あり

行く前に知っておきたいこと

平城なので、歩くのは楽。車を停めたらすぐ城

松代城は、千曲川のすぐ横の平地に築かれた平城です。山城のように登る必要はありません。わたしたちは城のすぐ横にある大きな駐車場に停めました。観光バスも停まる広い駐車場で、はとバスのような団体のバスも来ていました。車を降りれば、すぐ目の前が城です。

松代の見どころは、すべて車で回れる

わたしたちは、松代城、象山神社と、すべて車で回りました。城下には真田邸や真田宝物館、文武学校なども集まっていて、歩いて回る人も多い町ですが、夏の暑い日や時間が限られているときは、車で移動しながら回るのも一つの方法です。

本丸を歩く ― 門と石垣と水堀

遺構は、まあまあ残っています。復元された門や橋、石垣、それに広い水堀。現地の説明板を読みながら本丸跡を歩くと、武田と上杉の争いの最前線だった城が、江戸時代を通じて真田家の政治の中心へと役割を変えていった歴史の厚みを感じました。

わたしが好きなのは、ここを守った高坂弾正(こうさかだんじょう)です。平城なのに、よく上杉との最前線を守り抜いたものだと思います。敷地も広く、水堀もあるので、当時の姿を思い描くと、かなり堅固な城だったのではないでしょうか。本丸の背後には山並みが広がり、ここが川中島の戦いの舞台になった土地なのだと実感できる眺めでした。

海津城から松代城へ ― 名前が変わった城

松代城でおもしろいのは、名前が変わった城だということです。武田信玄の時代には「海津城」と呼ばれていました。江戸時代のはじめには「松城」とも書かれ、正徳元年(1711年)に幕府の命で「松代」と改められたと伝わります。本丸に「海津城址之碑」が立っているのは、そのためです。

そしてもう一つ。川中島の戦いのとき、武田方の城代として高坂弾正が守っていたこの城が、どういうわけか、のちに真田家のものになります。武田家が滅んだあと、城は織田、上杉と持ち主を変え、江戸時代のはじめ、元和8年(1622年)に真田信之が上田から移ってきました。それから明治まで約250年、松代は真田家10万石の城下町でした。武田の家臣だった真田家が、主家の築いた最前線の城の主になる。歴史のめぐり合わせを感じます。

史跡松代城跡の説明板
史跡松代城跡の説明板

象山神社と佐久間象山の宅跡

そしてなんといっても、象山神社です。松代城から車ですぐの場所にあり、幕末の思想家・佐久間象山(さくましょうざん)を祀っています。境内には象山の宅跡(生まれた家の跡)もありました。もちろん御朱印もいただきました。

勝海舟が好きな妻にとっても、佐久間象山は海舟の妹の夫であり、海舟が学んだ人でもあるので、うれしい立ち寄り先になりました。象山の門下からは吉田松陰や坂本龍馬も出ています。幕末の流れの源のひとつが、この松代にあるわけです。

ただ、正直に言うと、境内と宅跡だけでは、象山という人の大きさが伝わりきらないとも感じました。もう少しさまざまな資料や遺品を展示してもよいのかもしれません。資料をじっくり見たい方は、近くにある象山記念館(象山の書や遺品を展示する長野市の施設)にもあわせて寄ってみてください。

※象山神社の写真は、あとで追加する予定です。

よくある質問

Q.松代城跡は無料ですか?
A.無料です。本丸は9時〜17時(冬期は16時30分まで)に見学できます。

Q.駐車場はありますか?
A.城のすぐ横に、観光バスも停まる大きな無料駐車場があります。わたしたちもそこに停めました。

Q.山城ですか? 歩くのは大変ですか?
A.千曲川のそばの平城なので、登る必要はありません。駐車場から本丸まですぐです。

Q.海津城と松代城は同じ城ですか?
A.同じ城です。武田信玄の時代に海津城として築かれ、江戸時代に松代城と名前が変わりました。

Q.象山神社までは歩けますか?
A.松代の町は歩いて回る人も多いですが、わたしたちは車で移動しました。象山神社にも駐車場があります。

あわせて回るなら

象山神社 佐久間象山を祀る神社。宅跡もある。車ですぐ
川中島古戦場(八幡原史跡公園) 信玄と謙信の一騎打ちの像がある。車で約15分
上田城跡 真田信之が松代に移る前の真田家の城。車で約40分。上田城跡の料金・駐車場

※駐車場や見学のようすは、わたしたちが訪れた2023年7月のものです。開門時間は長野市の案内によります。お出かけ前に、松代文化施設等管理事務所(真田宝物館)や信州松代観光協会の案内で確かめてください。

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