1. 武田信玄の猛攻に耐えた難攻不落の要塞 ― このコースの背景
上野国(群馬県)の覇権を巡り、武田信玄・上杉謙信・北条氏康という「三強」が激突した上州の激戦地を巡るルート。信玄の西上野侵攻を長年にわたり阻み続けた「箕輪城(日本100名城)」と、剣聖・上泉信綱の足跡、そして吾妻川と利根川の合流点を押さえる要衝「白井城」を訪ね、上州武士団の気概を体感します。
長野業正と箕輪城の防衛戦:上野国人衆を取りまとめた名将・長野業正は、武田信玄の西上野侵攻を6度にわたり防ぎ続けた。信玄は「業正がいる限り上州へは攻め込めぬ」と嘆いたとされる。業正の死後、子の業盛の代に信玄の猛攻を受け、ついに落城した。
剣聖・上泉信綱の伝説:長野業正の臣下として箕輪城攻防戦で獅子奮迅の働きを見せた信綱。城が落城した際、信玄から「仕官せよ」と強く望まれたがこれを辞退し、武道追究の旅に出て「新陰流」を創始。柳生宗厳(石舟斎)らに兵法を授けた。
井伊直政と箕輪から高崎への改築:小田原征伐後、徳川家康の関東入国に伴い井伊直政が12万石で箕輪城主となった。直政は城を近代城郭へと改修したが、中山道の拠点としての利便性を考慮し、1598年に本拠を和田城(現・高崎城)に移転したため箕輪城は廃城となった。
難易度・対象:中級者向け/歴史好き・日本100名城・戦国史・武田信玄・上泉信綱・城郭巡り 所要時間目安:約7〜8時間(都内発着)
2. 箕輪城跡・上泉城跡・白井城跡をめぐる車日帰りコース
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 08:00 | 出発:都内(首都高〜関越自動車道〜前橋IC経由) | |
| 09:30 | 箕輪城跡(みのわじょうあと・日本100名城・高崎市)![]() |
見どころ:長野業正が築いた巨大平山城で日本100名城。武田信玄の猛攻を何度も跳ね返しました。復元された郭馬出西虎口門と、深さ十数mの大堀切 ★見学料は無料。無休(高崎市公式) ★史跡箕輪城跡駐車場も無料。普通車78台・大型バス6台 ★★駐車場は午後7時から翌午前7時まで閉鎖されます。夕暮れに長居しないでください ★駐車場に水洗トイレが併設されています |
| 11:15 | 上泉城跡・新陰流発祥の地(前橋市上泉町)![]() |
見どころ:新陰流の開祖・上泉信綱の居城跡。長野業正の家臣として箕輪城を支えた「上州の一本槍」 料金:見学自由・無料 ★石碑と説明板が建つ、住宅地のなかの静かな場所です。城郭遺構を期待して行くと拍子抜けします。剣聖の生まれた土地に立つ、という訪ね方の場所だと思ってください ※専用の駐車場は限られます。周辺の道は狭いので、路上駐車は避けてください |
| 12:30 | ランチ:渋川・伊香保エリア | グルメ:日本三大うどん「水沢うどん」、上州名物「お切り込み」「焼き饅頭」。 |
| 13:45 | 白井城跡(しらいじょうあと・渋川市)![]() |
見どころ:関東管領・上杉氏の重臣、白井長尾氏の本拠。利根川と吾妻川の河岸段丘に築かれ、三の丸の大空堀と枡形虎口が残ります 料金:見学自由・無料 ※整備された公園ではありません。草の伸びる季節は足元が見えにくくなります。歩きやすい靴で ※城下町の面影が残る白井宿もあわせて歩けます |
| 15:00 | 上野国分寺跡(うえのこくぶんじあと・国指定史跡・高崎市) | 見どころ:聖武天皇の詔により建立された上野国の国分寺跡。国指定史跡。復元された築地塀と、七重塔の巨大な基壇 ★ガイダンス施設「上野国分寺館」は入館無料 開館:9:30〜16:30/休館は年末年始(臨時休館があるので、群馬県の公式ページでご確認ください) ★15時着なら、ガイダンス施設を先に見てから史跡を歩くのがおすすめです。基壇の大きさの意味がわかります |
| 16:00 | 立ち寄り:道の駅「こもち」(上州名物こんにゃく・水沢うどんのお土産) | |
| 17:00 | 帰路:関越自動車道(渋川伊香保IC経由)で都内へ(18:45頃到着) |
3. 箕輪城の駐車場は、夜7時に閉まります
これは知らないと困ることです。史跡箕輪城跡駐車場は午後7時から翌午前7時まで閉鎖されます(高崎市公式)。
夏の夕暮れに「もう少し歩いてから」と長居すると、車が出せなくなります。日が長い季節ほど気をつけてください。
そのかわり、駐車場は無料で普通車78台・大型バス6台。水洗トイレも併設されています。日本100名城でこの条件は、かなり恵まれています。見学料も無料で、無休です。
4. このコースは、ぜんぶ無料です
| スポット | 料金 | 時間・駐車場 |
|---|---|---|
| 箕輪城跡 | 無料・無休 | 駐車場無料78台/午後7時〜午前7時は閉鎖 |
| 上泉城跡(新陰流発祥の地) | 無料 | 石碑と説明板。駐車スペースは限られます |
| 白井城跡 | 無料 | 見学自由。整備公園ではありません |
| 上野国分寺跡 | 無料 | 屋外・見学自由 |
| ガイダンス施設「上野国分寺館」 | 入館無料 | 9:30〜16:30/休館は年末年始 |
入場料はゼロ円です。費用は高速代とガソリン代と昼食代だけ。上州の城めぐりは、そういう旅です。
5. 上泉城跡について、正直に書いておきます
期待して行くと、拍子抜けする場所です。
上泉城跡は、住宅地のなかに石碑と説明板が建つ静かな場所です。土塁も堀もほとんど残っていません。「新陰流発祥の地」という言葉から巨大な城郭を想像していくと、45分は長すぎます。
ここは、剣聖・上泉信綱が生まれ育った土地に立つための場所です。柳生新陰流の源流がここから出た。それを実感するために来る場所であって、城郭遺構を見に来る場所ではありません。そう思って行けば、静かで良い時間になります。
周辺の道は狭いので、路上駐車は避けてください。住宅地です。
6. 上野国分寺跡は、先にガイダンス施設へ
この工程表は15時に上野国分寺跡へ着きます。ガイダンス施設「上野国分寺館」は16時30分まで。1時間半あるので、余裕はあります。
おすすめは、先にガイダンス施設に入ることです。七重塔の基壇だけを見ても、正直、ただの大きな石の土台に見えます。ガイダンス施設で高さ60mの塔の模型を見てから外に出ると、その基壇の意味がまったく変わります。入館は無料です。
トイレ。箕輪城跡の駐車場、上野国分寺館、道の駅こもち、関越道のSAが基点になります。上泉城跡と白井城跡には設備がありません。
白井城跡は、整備された公園ではありません。草の伸びる季節は足元が見えにくくなります。歩きやすい靴で。城下町の面影が残る白井宿も、あわせて歩けます。
7. 御城印について
箕輪城の御城印(300円)は、毎週日曜10:00〜14:00に箕輪城跡東側大駐車場で開催される「箕輪城ふれあい市」でのみ販売されています。常設の窓口はないため、訪れる曜日にご注意ください。
白井城についても御城印が頒布されてきた記録はありますが、安定して購入できる現在の窓口は確認できませんでした。
8. 概算費用(大人2名・普通車1台・日帰り)
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 高速道路料金(往復) | 約6,000〜8,000円 | 関越自動車道(前橋IC・渋川伊香保IC) |
| ガソリン代 | 約3,500〜4,500円 | おおむね240〜280km |
| 駐車場代 | 0円 | 箕輪城跡も道の駅も無料です |
| 入場料 | 0円 | ガイダンス施設も無料 |
| 昼食・おみやげ | 2名で5,000〜12,000円 | 水沢うどん、焼きまんじゅう、こんにゃく |
| 合計 | 2名で約14,500〜24,500円 | 日本100名城を無料で歩ける一日です |
このコースを実際に組むなら
宿と車は、土日と連休の1か月前には埋まります。行く日が決まったら、先に押さえてください。
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高崎駅・前橋駅で借りると、そのまま行程に入れます。
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・史跡箕輪城跡案内(高崎市)/史跡上野国分寺跡へのご案内(群馬県)
9. 高崎・渋川の歩き方 ― グルメと道の駅
主な利用IC:関越自動車道「前橋IC」「駒寄スマートIC」「渋川伊香保IC」
ドライブのアドバイス:前橋ICや駒寄スマートICから各史跡へのアクセスが非常に良く、渋川・高崎間の移動も快適です。箕輪城跡は広大なため、運動靴での見学をおすすめします。
この旅の道のり
- 09:30箕輪城跡見学約90分
- 11:15上泉城跡・新陰流発祥の地見学約45分渋川・伊香保エリア
- 13:45白井城跡見学約60分
- 15:00上野国分寺跡見学約45分
- 16:00道の駅「こもち」
※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。
現地で撮影した写真と、説明板から起こした記録はこちらです。






