【都内発】車 日帰り:那須七家の乱世と天下人・秀吉を唸らせた足利の血脈!烏山城・大田原城・黒羽館と喜連川陣屋ドライブ

目次

1. 那須七家の乱世と天下人・秀吉を唸らせた足利の血脈 ― このコースの背景

下野国北東部を支配した武士団「那須七家(なすしちけ)」の重厚な城郭群と、関ヶ原・幕末まで生き残った藩の遺構、そして江戸幕府から参勤交代免除という奇跡の破格待遇を受けた名門・喜連川足利氏の陣屋を巡るルート。広大な水堀や土塁、山城の遺構を訪ね、北関東の秘められた歴史のドラマを味わうディープなドライブです。

喜連川足利氏の奇跡:古河公方・足利義氏の娘(足利氏姫)と小弓公方系・足利国朝が結婚し、秀吉および家康によって喜連川の地を与えられた。源氏長者たる足利の血脈を守るため、幕府は「表高わずか5000石(のちに1万石格)」ながら「参勤交代免除・自領内での独自の法秩序認可」という破格の超特権を与えた。

那須七家(那須七党)の生き残り戦略:武源の家柄である那須氏を中心に、大田原氏・大関氏・福原氏・千本氏・伊王野氏・芦野氏の七家が割拠。小田原征伐の際、本家の那須氏が参陣に遅れて改易されたのに対し、大田原氏・大関氏はいち早く秀吉に寝返り・拝謁して大名として生き残った。

松尾芭蕉と黒羽:芭蕉は『奥の細道』の旅で黒羽藩主・大関氏の重臣(浄法寺桃雪)らを頼って黒羽に14日間滞在。「重ねとは八重撫子の名にやしか」などの句を詠み、義経ゆかりの地などを巡った。

難易度・対象:中級者〜上級者向け/マニアック歴史・城郭巡り・那須氏・足利氏・江戸藩政史 所要時間目安:約8〜9時間(都内発着)

2. 喜連川陣屋跡・烏山城跡・黒羽城跡をめぐる車日帰りコース

時刻 スポット・行程 見どころ・メモ
08:00 出発:都内(首都高〜東北自動車道〜矢板ICまたは宇都宮IC経由)
09:30 喜連川陣屋跡・喜連川足利氏館(さくら市喜連川)(見学約60分) 見どころ:足利尊氏の血を引く古河公方の末裔・喜連川氏の陣屋跡。わずか5,000石で「10万石格」という破格の待遇を受けた家です
料金:見学は無料(お丸山公園として整備)
★★お丸山公園は、天頂部の一部に立ち入り制限があります(さくら市観光ナビ)。喜連川支所側の散策路を歩く形になります
駐車場:さくら市役所喜連川庁舎(さくら市喜連川5481-1)
※あわせて御用堀や喜連川神社など、城下の名残を歩けます
駐車場もトイレもありません。手前で済ませておいてください。
11:00 烏山城跡(からすやまじょうあと・那須烏山市)(見学約75分)烏山城 見どころ:那須氏が築いた国指定史跡の山城。城域は約46ヘクタールにおよび、空堀・土塁・石垣が良好に残ります
料金:見学自由・無料
八雲神社の北側から、毘沙門山・城山へ至る遊歩道が整備されています(那須烏山市公式)
★★本格的な山城です。46ヘクタールを75分で回りきることはできません。八雲神社から本丸までを往復するのが現実的です
歩きやすい靴と飲み物を。夏場は虫よけもあると安心です
12:30 ランチ:那須烏山 または 大田原周辺(約60分) グルメ:那珂川の鮎料理(やな料理)、八溝そば、大田原牛。
14:00 黒羽城跡(くろばねじょうあと)・黒羽陣屋(大田原市)(見学約60分) 見どころ:那須七家・大関氏の本拠。那珂川を見下ろす丘陵の巨大な空堀と土塁。芭蕉が『奥の細道』で最長の逗留をした地です
料金:黒羽城址公園の散策は無料
隣接する「黒羽芭蕉の館」:大人300円・小中学生100円(団体200/50円)。障害者手帳をお持ちの方は無料
開館:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
★★休館:毎週月曜(祝日のときは翌日)・年末年始・燻蒸作業期間
駐車場:黒羽城址公園の駐車場(館の近くに思いやり駐車スペースが1台)
15:15 大田原城跡(城山公園・大田原市)(見学約60分)大田原城跡 見どころ:那須七家の筆頭・大田原資清が築いた城。小田原征伐でいち早く秀吉に拝謁して所領を安堵され、関ヶ原でも東軍に属して大名となった大田原氏の居城
料金:城山公園として整備され、散策は無料
※本丸・二の丸の土塁と空堀が残ります。桜の名所でもあります
トイレはあります。駐車場は少なめです。
16:30 立ち寄り:道の駅「那須与一の郷」(那須与一の伝承展示・大田原の特産品・与一唐揚げ) 広大な無料駐車場があります
★★敷地内の「那須与一伝承館」は入館が16時30分までです。大人(高校生以上)300円・中学生以下は無料(10名以上の団体は250円)/開館 9:30〜17:00/月曜休館(祝日のときは翌平日)・12月29日〜1月3日
★★この工程表は16時30分着。伝承館の入館締め切りとちょうど同じです。与一伝承館に入りたいなら、大田原城跡を短めにして16時までに着いてください
17:15 帰路:東北自動車道(西那須野塩原IC経由)で都内へ(19:30頃到着)

3. 月曜に行くと、有料施設が両方とも閉まっています

このコースの有料施設は2つ。黒羽芭蕉の館と、那須与一伝承館です。そして両方とも月曜休館です。

  • 黒羽芭蕉の館 ― 毎週月曜(祝日のときは翌日)、年末年始、燻蒸作業期間
  • 那須与一伝承館 ― 毎週月曜(祝日のときは翌平日)、12月29日〜1月3日

「燻蒸作業期間」という休みは、日付が決まっていません。古文書や美術品を虫害から守るための作業です。芭蕉の直筆を見に行くなら、大田原市の公式サイトで直前に確認してください。

ただし、城跡はすべて月曜でも歩けます。喜連川、烏山城、黒羽城、大田原城――このコースの主役である4つの城は、どれも見学自由で無料です。

4. 16時30分着では、与一伝承館に入れません

工程表の最後に、時間の落とし穴があります。

道の駅「那須与一の郷」への到着は16時30分。ところが、敷地内の那須与一伝承館は「入館は午後4時30分まで」。つまり着いた瞬間に締め切りです。

那須与一の扇の的を見たいなら、大田原城跡を短めにして16時までに着いてください。入館料は大人300円、中学生以下は無料です。道の駅の買い物だけが目的なら、16時30分着で問題ありません。

スポット 料金 時間・休み
喜連川陣屋跡(お丸山公園) 無料 天頂部の一部は立ち入り制限/駐車は喜連川庁舎
烏山城跡 無料 国指定史跡・約46ヘクタールの山城
黒羽城址公園 無料 散策自由
黒羽芭蕉の館 300円(小中100円) 9:30〜17:00(入館16:30まで)/月曜休館
大田原城跡(城山公園) 無料 散策自由・桜の名所
那須与一伝承館 300円中学生以下無料 9:30〜17:00(入館16:30まで)/月曜休館

5. 烏山城の75分は、絞ってください

烏山城跡は、城域が約46ヘクタールあります。東京ドーム10個分近い広さです。75分で全部を回ることはできません。

那須烏山市の公式サイトによれば、八雲神社の北側から毘沙門山・城山へ至る遊歩道が整備されています。この道を使って、八雲神社から本丸までを往復するのが現実的です。空堀・土塁・石垣が良好に残っている城なので、それだけでも十分に見応えがあります。

本格的な山城です。歩きやすい靴と飲み物を持って行ってください。夏場は虫よけも。

6. 喜連川について、正直に

お丸山公園は、天頂部の一部に立ち入り制限があります(さくら市観光ナビ)。喜連川支所側の散策路を歩く形になります。

それでも、この土地には見る価値があります。喜連川氏は足利尊氏の血を引く古河公方の末裔で、わずか5,000石で「10万石格」という破格の待遇を受けた家です。参勤交代も免除されていました。石高ではなく血筋で遇された、江戸時代でも例外的な大名家です。御用堀や喜連川神社をあわせて歩けば、その空気は伝わります。

トイレ。さくら市役所喜連川庁舎、道の駅、黒羽芭蕉の館、東北道のSAが基点です。烏山城の登城路には設備がありません。

7. 概算費用(大人2名・普通車1台・日帰り)

項目 目安 備考
高速道路料金(往復) 約8,000〜10,000円 東北自動車道(矢板IC・宇都宮IC・西那須野塩原IC)
ガソリン代 約5,000〜6,500円 おおむね330〜380km
駐車場代 0円 喜連川庁舎も黒羽城址公園も道の駅も無料
入館料 2名で1,200円 芭蕉の館300+与一伝承館300 の2名分
昼食・おみやげ 2名で6,000〜14,000円 那珂川の鮎、八溝そば、大田原牛
合計 2名で約20,200〜31,700円 移動距離のわりに、入館料は安く済みます

このコースを実際に組むなら

宿と車は、土日と連休の1か月前には埋まります。行く日が決まったら、先に押さえてください。

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情報の確認について。入場料・開館時間・休館日・駐車場は2026年8月時点で各公式サイトを確認して記載しています。ただし、これらは変わります。お出かけ前に必ず公式の情報でご確認ください。
烏山城跡(那須烏山市デジタル博物館)お丸山公園(さくら市観光ナビ)
黒羽芭蕉の館(大田原市)那須与一伝承館(大田原市)

8. 那須野が原の歩き方 ― グルメと道の駅

主な利用IC:東北自動車道「矢板IC」「西那須野塩原IC」

ドライブのアドバイス:那須烏山〜大田原〜黒羽エリアは那珂川沿いの快走路が多く、ドライブ自体が非常に快適です。烏山城跡は山城のためハイキング用のシューズが必須ですが、城郭遺構の残り具合は関東屈指です。

この旅の道のり

  1. 09:30喜連川陣屋跡・喜連川足利氏館見学約60分
  2. 11:00烏山城跡見学約75分那須烏山 または 大田原周辺
  3. 14:00黒羽城跡(くろばねじょうあと)・黒羽陣屋見学約60分
  4. 15:15大田原城跡見学約60分
  5. 16:30道の駅「那須与一の郷」

※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。

烏山城・黒羽城・大田原城・喜連川の現地写真(運営者が実際に歩いて撮影したものです)

喜連川の再建された大手門
喜連川の再建された大手門
烏山城趾の石標
烏山城趾の石標
烏山城跡の道沿いに残る石垣
烏山城跡の道沿いに残る石垣
史跡黒羽城跡の標柱と登り口の階段
史跡黒羽城跡の標柱と登り口の階段
史跡 大田原城跡の石標
史跡 大田原城跡の石標
大田原城の土塁と空堀
大田原城の土塁と空堀

写真は運営者が実録 歴史旅シリーズで実際に歩いたときのものです。

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