1. 北関東の激闘と徳川将軍家を揺るがした冤罪劇 ― このコースの背景
鎌倉時代から下野国(栃木県)に君臨した名門・宇都宮氏の拠点と、将軍・徳川秀忠の暗殺計画と噂された江戸初期の大事件「宇都宮釣天井事件(うつのみやつりてんじょうじけん)」の舞台を訪ねるルート。中世の山城「多気山城」と、復元された関東の名城「宇都宮城」、そして将軍の日光社参の宿場町として栄えた歴史を体感できます。
下野の名門・宇都宮氏と多気山城:藤原秀郷流(中原氏流とも)の名門武士団。戦国期、小田原北条氏の怒涛の北進に対し、平城の宇都宮城から難攻不落の山城・多気山城へ本拠を一時移して徹底抗戦した。
宇都宮釣天井事件の真相:家康の側近として権勢を誇った老中・本多正純が、将軍徳川秀忠を宇都宮城に宿泊させる際「風呂場に釣天井の仕掛けを造り将軍を暗殺しようとした」と告発され改易された事件。実際には正純の権力肥大化を恐れた幕府幹部(土井利勝ら)や秀忠による政治的陰謀(失脚劇)であったとされる。
日光社参と宇都宮城:徳川将軍が江戸から日光東照宮へ参拝する際、宇都宮城は将軍が1泊する「御成御殿(おなりごてん)」として極めて重要な格を与えられていた。
難易度・対象:初心者〜中級者向け/歴史好き・城郭巡り・江戸幕府政治史・戦国史・グルメ 所要時間目安:約7〜8時間(都内発着)
2. 多気山城跡・大谷資料館・宇都宮城址公園をめぐる車日帰りコース
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 08:00 | 出発:都内(首都高〜東北自動車道〜鹿沼IC経由) | |
| 09:30 | 多気山城跡(たげさんじょうあと・宇都宮市)![]() |
見どころ:宇都宮国綱が北条氏に備えて築いた巨大山城。多気山(標高377m)の地形を生かした大空堀・竪堀・曲輪群 料金:見学自由・無料 ★山城です。山頂まで登ると往復1時間前後、未舗装の山道が続きます。歩きやすい靴と飲み物を。ふもとの多気山持宝院までなら平地の参拝で済みます |
| 11:00 | 大谷資料館・大谷観音(おおやじのじ・大谷寺)![]() |
見どころ:大谷石の地下巨大採掘場跡と、日本最古の石仏を伝える大谷寺(大谷観音) ★大谷資料館の入館料(2026年4月改定):大人1,000円・小中学生400円・未就学児無料(20名以上の団体は800/350円) 営業:4月〜11月 9:00〜17:00(最終入館16:30)/12月〜3月 9:30〜16:30(最終入館16:00) 休館:4月〜11月は無休。12月〜3月は毎週火曜(火曜が祝日なら翌日)。12月26日〜1月3日も休館 ★★坑内は年間を通して10度前後と非常に冷えます。夏でも上着を必ずお持ちください(公式サイトにも明記) 駐車場:一般車は無料。第2駐車場200台ほか合計300台以上 ※大谷寺(大谷観音)の拝観料は別途です |
| 12:30 | ランチ:宇都宮市内 | グルメ:日本屈指の「宇都宮餃子」(老舗の食べ比べセット)や「宇都宮焼きそば」。 |
| 13:45 | 宇都宮城址公園![]() |
見どころ:関東七名城のひとつ。本多正純が改修し、将軍の日光社参の宿泊地となった平城。復元された清明台櫓・富士見櫓・土塁と、「宇都宮釣天井事件」を解説する史料館 料金:公園の散策は無料(清明館の展示室は9:00〜17:00、櫓の外観見学は9:00〜19:00、休館日は年末年始) 駐車場:市営の駐車場 |
| 15:00 | 旧日光道中・徳次郎宿(とくじらじゅく)または 宇都宮二荒山神社 | 見どころ:下野国一之宮で、宇都宮の地名の由来となった二荒山神社。または日光社参で賑わった街道の面影 料金:参拝・散策は無料 |
| 16:00 | 立ち寄り:道の駅「うつのみや ろまんちっく村」(地ビール・宇都宮名産・新鮮野菜のお買い物) | 駐車場:広大な無料駐車場あり。 |
| 17:00 | 帰路:東北自動車道(宇都宮IC経由)で都内へ(18:45頃到着) |
3. 大谷資料館は「夏でも上着」が必要です
このコースでいちばん実用的な注意はこれです。大谷資料館の坑内は、年間を通して10度前後しかありません。公式サイトにも「上着をご持参下さい」と明記されています。
真夏に半袖で入ると、地下の巨大空間を歩いているうちに本当に冷えます。羽織るものを一枚、車に積んでおいてください。逆に言えば、夏の暑い日にはこれ以上ない避暑地でもあります。
そして冬は火曜が休館です。4月から11月は無休ですが、12月から3月は毎週火曜休館(火曜が祝日なら翌日)。12月26日〜1月3日も休館。冬に平日で行く予定なら必ず確認してください。
4. 入館料は2026年4月に改定されました
| スポット | 料金 | 時間・休み |
|---|---|---|
| 多気山城跡 | 無料 | 屋外。山頂までは山道です |
| 大谷資料館 | 大人1,000円・小中学生400円 未就学児は無料 (2026年4月改定) |
4〜11月 9:00〜17:00(最終入館16:30)/12〜3月 9:30〜16:30(最終入館16:00) 4〜11月は無休、12〜3月は火曜休館 |
| 大谷寺(大谷観音) | 別途 | 日本最古の石仏 |
| 宇都宮城址公園 | 散策は無料 | 清明館の展示室は9:00〜17:00(年末年始休館) |
| 宇都宮二荒山神社 | 無料 | 参拝自由 |
大谷資料館の駐車場は一般車が無料で、合計300台以上あります(第2駐車場だけで200台)。観光地としては十分な規模です。
5. 多気山城は、どこまで登るかで難易度が変わります
多気山城跡は標高377メートルの山城です。山頂の主郭まで登ると往復1時間前後、未舗装の山道が続きます。歩きやすい靴と飲み物が必要です。
体力に自信がない方は、ふもとの多気山持宝院までなら平地の参拝で済みます。この工程表の75分は、山頂まで登る前提の時間です。
トイレ。大谷資料館、宇都宮城址公園、道の駅「うつのみや ろまんちっく村」が基点になります。多気山城の登城路には設備がありません。
6. 御朱印・御城印について
宇都宮城の御城印は、「よみがえれ!宇都宮城」市民の会が頒布しており、1枚300円です。園内の清明館のほか、宇都宮駅東口観光案内所、来らっせ本店(ドン・キホーテ馬場通り店地下)などでも購入できます。販売時間は各施設の営業時間内です。
宇都宮二荒山神社の御朱印は、境内の社務所にて初穂料500円でいただけます(受付時間の目安は8:30〜16:00頃)。地域に伝わる「黄ぶな」をモチーフにした特別御朱印が頒布されることもあり、最新のデザインは神社の公式SNSで告知されています。
多気山城については、御城印の頒布は確認できませんでした。
7. 概算費用(大人2名・普通車1台の目安)
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 高速道路料金(往復) | 約6,000〜8,000円 | 東北自動車道・鹿沼IC/宇都宮IC経由 |
| ガソリン代 | 約3,500〜4,500円 | 往復でおおむね240〜280km |
| 駐車場代 | 0〜800円 | 大谷資料館と道の駅は無料 |
| 入館料 | 2名で2,000円+大谷寺分 | 大谷資料館1,000円×2 |
| ランチ・おみやげ | 2名で3,000〜7,000円 | 宇都宮餃子の食べ比べ、地ビール |
| 合計 | 2名で約14,500〜22,300円 | 大谷資料館の入館料が費用の中心です |
このコースを実際に組むなら
宿と車は、土日と連休の1か月前には埋まります。行く日が決まったら、先に押さえてください。
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車を借りる
宇都宮駅・那須塩原駅で借りると、そのまま行程に入れます。
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宇都宮城址公園の現地写真(運営者が実際に歩いて撮影したものです)




写真は運営者が実録 歴史旅シリーズで実際に歩いたときのものです。
・アクセス情報・料金(大谷資料館)
8. 宇都宮の歩き方 ― 餃子とグルメ
主な利用IC:東北自動車道「鹿沼IC」「宇都宮IC」
ドライブのアドバイス:鹿沼IC・宇都宮ICからのアクセスが非常に良く、各史跡間も車で15〜20分程度とスムーズに移動できます。多気山城跡は山道を少し歩くため、歩きやすいシューズでの見学をおすすめします。
この旅の道のり
- 09:30多気山城跡見学約75分
- 11:00大谷資料館・大谷観音見学約75分宇都宮市内
- 13:45宇都宮城址公園見学約60分
- 15:00旧日光道中・徳次郎宿(とくじらじゅく)または 宇都宮二荒山神社見学約45分
- 16:00道の駅「うつのみや ろまんちっく村」
※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。
徳川家康ゆかりの地(栃木)について
このコースの宇都宮城は、将軍の日光社参の宿城です。釣天井の伝説でも知られます。徳川家康ゆかりの地として、日光東照宮や小山評定跡とあわせてまとめました。
現地で撮影した写真と、説明板から起こした記録はこちらです。




