1. 平安の東国に咲いた乱世の華 ― このコースの背景
10世紀半ば、関東を席巻し自ら「新皇」を称した平安時代の武将・平将門公。将門公の本拠地であった下総国(現在の千葉・茨城国境付近)を中心に、将門公の終焉の地・国王神社や、首級・胴塚伝説の残る神社仏閣を巡るルート。東国武士の先駆けとなった将門公の悲劇とロマンを追体験します。
承平・天慶の乱と平将門:939年(天慶2年)、平将門は常陸・下総・上野などの国衙を襲撃して占領し、自ら「新皇」と称して関東8か国を支配した。しかし翌940年、藤原秀郷(俵藤太)や平貞盛の連合軍による強襲を受け、北山の戦いで頭部に矢を受けて討死した。
将門伝説と首塚の執念:将門公の首級は平安京へ運ばれて晒されたが、胴体を求めて夜空を飛び去り、関東の数カ所(江戸の将門首塚や下総の地)に落ちたという伝説が全国に残る。関東の守護神・怨霊として今なお強い信仰を集めている。
難易度・対象:初心者〜中級者向け/歴史好き・平将門ファン・ミステリー・神社仏閣 所要時間目安:約7〜8時間(都内発着)
2. 国王神社・将門記の舞台・将門胴塚をめぐる車日帰りコース
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 08:30 | 出発:都内(首都高〜常磐自動車道〜谷和原ICまたは坂東IC経由) | |
| 09:45 | 国王神社(茨城県坂東市) | 見どころ:将門終焉の地とされる場所に、三女・如蔵尼が建てたと伝わる社。将門の木像は国指定重要文化財です 料金:境内の参拝は無料/駐車場:参拝者用の無料駐車場 ※木像は常時公開ではありません。坂東市観光協会によれば、御朱印(および特別公開)がいただけるのは正月三が日(1/1〜1/3、14時頃まで)と、11月の将門まつり当日(午前中のみ)に限られるとのことです。この日以外に行く場合、木像は拝観できないものとして計画してください |
| 10:45 | 将門記の舞台・石井の井戸&岩井営所跡 | 見どころ:将門が「新皇」を称して営所を置いたと伝わる地と、石井の井戸 料金:屋外・見学自由・無料 ※田園地帯に点在する伝承地です。案内板を頼りに歩くことになるので、地図を用意して行くと迷いません |
| 11:40 | 将門胴塚(延命寺・胴塚) | 見どころ:討たれた将門の胴体が葬られたと伝わる墓所と供養塔 料金:見学自由・無料 |
| 12:30 | ランチ:坂東市内 または 道の駅「さかい」 | グルメ:坂東名物「将門そば」、名物うどん、地元の農家レストラン。 |
| 13:45 | 将門公ゆかりの地・我孫子・柏エリア(布施弁天・東海寺) | 見どころ:関東三弁天のひとつ。将門が開基に関わったという伝承が残る楼門と本堂 料金:境内の参拝は無料/駐車場:無料の駐車場あり |
| 15:00 | 手賀沼周辺散策・将門伝承地(柏・我孫子) | 見どころ:手賀沼周辺に点在する影武者伝説や七士の碑 料金:散策自由・無料 |
| 16:00 | 立ち寄り:手賀沼公園 または 道の駅「しょうなん」(地場野菜・手賀沼スイーツ) | 駐車場:道の駅しょうなんに広大な無料駐車場あり。 |
| 16:45 | 帰路:柏IC経由で都内へ(18:00頃到着) |
3. 全部無料、駐車場もほぼ無料のコースです
このコースは、訪ねる場所がすべて無料です。国王神社も胴塚も布施弁天も、参拝や見学に料金はかかりません。駐車場も国王神社・布施弁天・道の駅がいずれも無料です。
| スポット | 料金 | 駐車場 |
|---|---|---|
| 国王神社 | 無料 | 参拝者用の無料駐車場 |
| 石井の井戸・岩井営所跡 | 無料 | 田園地帯に点在。まとまった駐車場はありません |
| 将門胴塚(延命寺) | 無料 | ― |
| 布施弁天 東海寺 | 無料 | 無料の駐車場あり |
| 道の駅「しょうなん」 | ― | 広い無料駐車場。トイレと休憩の基点に |
4. 気をつけたいこと ― 木像は常時公開ではありません
国王神社の将門木像(国指定重要文化財)は、いつでも見られるわけではありません。公開される日が限られています。この木像を目当てに行くなら、必ず事前に公開日を確認してください。
もうひとつ。石井の井戸や岩井営所跡は、田園地帯に点在する伝承地です。整備された史跡公園ではなく、案内板を頼りに畑や住宅のあいだを歩くことになります。地図を用意して行くと迷いません。カーナビだけでは行き着かないことがあります。
そしてこのコースは、坂東市(茨城)から柏・我孫子(千葉)まで移動します。距離にして30km以上、車で40分前後。午後の移動時間はしっかり見込んでください。
5. 御朱印をいただくなら
国王神社:御朱印がいただけるのは、正月三が日(1/1〜1/3、14時頃まで)と11月の将門まつり当日(午前中のみ)に限られます。ふだんは社務所が常駐していない神社なので、この日を逃すと御朱印はいただけません。
布施弁天 東海寺:参拝時間は6:00〜18:00(本堂のシャッターが閉まるだけで、それ以外の時間も境内参拝は自由)。御朱印・お守りの授与所は9:00〜16:30です。関東三大弁天のひとつとして、御朱印帳を持って訪れる参拝者も多い寺院です。
6. トイレと概算費用
トイレ。国王神社、布施弁天、道の駅「さかい」、道の駅「しょうなん」、手賀沼公園が基点になります。営所跡や胴塚の周辺には設備がありません。道の駅で済ませておくのが確実です。
| 項目 | 目安(大人2名・普通車1台) | 備考 |
|---|---|---|
| 高速道路料金(往復) | 約2,500〜4,000円 | 常磐自動車道経由 |
| ガソリン代 | 約1,800〜2,800円 | 往復でおおむね130〜160km |
| 駐車場代 | ほぼ0円 | 神社も道の駅も無料 |
| 入場料 | 0円 | すべて無料で見学できます |
| ランチ・おみやげ | 2名で3,000〜6,000円 | 将門そば、農家レストラン、手賀沼のスイーツ |
| 合計 | 2名で約7,300〜12,800円 | 入場料も駐車場代もかからないコースです |
このコースを実際に組むなら
宿と車は、土日と連休の1か月前には埋まります。行く日が決まったら、先に押さえてください。
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千葉駅・成田空港で借りると、そのまま行程に入れます。
駐車場を先に押さえる
観光地の周辺は、コインパーキングが満車になると行程が崩れます。1日分を予約しておくと時間の読みが立ちます。
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将門ゆかりの地の風景





この記事の写真はフリー素材(写真AC)です。運営者が現地で撮影した写真は実録 歴史旅シリーズに掲載しています。
・国王神社の木像の公開日は、坂東市の観光案内または国王神社の案内でご確認ください
7. 坂東・手賀沼の歩き方 ― ドライブとグルメ
主な利用IC:常磐自動車道「谷和原IC」「柏IC」または圏央道「坂東IC」
ドライブのアドバイス:利根川を渡って千葉県北西部と茨城県西部にまたがるルートです。坂東IC周辺はバイパスが整備され走りやすいですが、将門ゆかりの旧史跡周辺は道路が細いため注意が必要です。
この旅の道のり
- 09:45国王神社見学約45分
- 10:45将門記の舞台・石井の井戸&岩井営所跡見学約45分
- 11:40将門胴塚見学約30分坂東市内 または 道の駅「さかい」
- 13:45将門公ゆかりの地・我孫子・柏エリア見学約60分
- 15:00手賀沼周辺散策・将門伝承地見学約45分
- 16:00手賀沼公園 または 道の駅「しょうなん」
※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。
現地で撮影した写真と、説明板から起こした記録はこちらです。

