【都内発】車 日帰り:利根川・江戸川の水運の要衝!富士見の関宿城と新選組陣屋跡を巡る下総歴史ドライブ

関宿城
目次

1. 利根川・江戸川の水運の要衝 ― このコースの背景

利根川と江戸川が分岐する下総国の最北端に位置し、関宿藩主・北条氏や牧野氏らが代々治めた要衝「関宿城(せきやどじょう)」と、幕末に近藤勇と土方歳三が率いる新選組が本陣を置き、運命の分かれ道となった「流山(ながれやま)」を巡るルート。利根川水運の歴史と幕末の劇的なドラマを体感できます。

関宿城と関東防衛:古河公方や北条氏、徳川家康の異母弟・松平康元ら重臣が城主を務めた。利根川と江戸川を抑える物流・軍事上の最重要拠点であり、「関宿を抑える者は関東を制す」とまで言われた。

流山と新選組の終焉:甲州で敗れた新選組は「甲陽鎮撫隊」として流山に入り、再起を図った。しかし新政府軍(有馬藤太ら)に包囲され、近藤勇は「大久保大和」と偽名を使って出頭、捕縛された。土方歳三はここで近藤と別れ、会津・箱館へと向かった。

難易度・対象:初心者〜中級者向け/歴史好き・新選組ファン・水運史・ドライブ 所要時間目安:約6〜7時間(都内発着)

もう少し詳しく ― この土地で何があったか

川が国境だった時代の、関宿

関宿は、利根川と江戸川が分かれる地点にあります。舟が交通と物流の主役だった時代、ここは関東の水運を押さえる要衝でした。「関宿を制する者は関東を制す」といわれたのは誇張ではなく、川筋を握ることは兵と米の動きを握ることだったのです。

戦国期の関宿城は、古河公方の重臣簗田氏の城でした。北関東への進出をはかる北条氏康はこの城の価値をよく理解しており、三度にわたって攻めています(関宿合戦)。天正二年(1574)、ついに簗田氏は城を明け渡し、以後は北条氏の城となりました。

江戸時代には久世氏らが城主を務め、江戸を守る北の関門として、また川の関所として機能します。現在の天守閣風の建物は千葉県立関宿城博物館で、江戸城富士見櫓を参考に再現されたものです。屋上からは利根川と江戸川の分岐が一望でき、天気がよければ富士山と筑波山が同時に見えます。なぜここに城が必要だったかを、目で理解できる展望です。

現地の説明板が伝える関宿城:野田市教育委員会の説明板によると、関宿城の始まりは長禄元年(1457年)、簗田満助が茨城県総和町水海から現在の地に移して築いたものとされています。当時は城といっても平屋の建物が数棟置かれるだけでした。簗田氏の支配は満助から持助まで六代続き、やがて北条氏の手に落ちます。天正18年(1590年)の徳川家康の関東入封にともない、家康の実弟・松平康元が二万石で入城。以後は松平・小笠原・北条・牧野・板倉・久世・牧野・久世と城主が交代し、宝永2年(1705年)に久世重之が入って以降は、明治に至るまで代々久世氏の治める領地となりました。親藩・譜代あわせて七家二十三人の大名を輩出した城です。明治2年(1869年)の版籍奉還のあと所管が転々とし、明治8年の末までに城はすべて破却されました。

城跡の三分の二は、堤防の下にあります:同じ説明板に、現在城跡として残っているのは全体の一部で、約三分の二は明治以降くり返されてきた河川改修によって堤防の下に埋もれている、と書かれています。当時の城は本丸・二の丸・三の丸の部分だけでも約6,000坪あったといわれます。博物館の周りを歩いても城跡らしい遺構がほとんど見当たらないのは、このためです。

流山 ― 新選組が終わった場所

同じ川沿いを下ったところにあるのが流山です。慶応四年(1868)四月、甲陽鎮撫隊として敗れた近藤勇は、隊を「甲陽鎮撫隊」から改め、この地の醸造家の屋敷に陣を置いて再起をはかっていました。

しかし新政府軍に包囲され、近藤は「大久保大和」と名乗って出頭します。正体が露見し、板橋で斬首されました。このとき土方歳三は近藤の助命嘆願のために江戸へ向かい、二人は流山で今生の別れとなります。

試衛館に集った仲間たちが袂を分かった場所——それが、この川沿いの静かな町でした。水運の城と、新選組の終着点。一本の川がまったく違う二つの物語をつないでいます。

2. 千葉県立関宿城博物館・関宿藩主・流山本陣跡をめぐる車日帰りコース

時刻 スポット・行程 見どころ・メモ
08:30 出発:都内(首都高〜常磐自動車道〜柏ICまたは坂東IC経由)
09:45 千葉県立関宿城博物館(関宿城跡)(見学約75分)関宿城 見どころ:利根川と江戸川の分岐点に建つ城郭型の博物館。展望室から筑波山や富士山を望み、河川改修と利根川水運の歴史を展示
入館料:一般200円・高校大学生100円・中学生以下無料・65歳以上無料(年齢証明の提示が必要/団体は160円・80円)。企画展の開催中は各100円増し
開館:9:00〜16:30
休館:月曜(祝祭日・振替休日にあたる場合は開館し翌日休館)、12月28日〜1月4日
駐車場:無料・28台
11:15 関宿藩主・久世家ゆかりの街並み・高瀬舟展示(見学約30分)関宿藩 見どころ:江戸への物流を支えた高瀬舟の模型と、城下町・関宿の面影が残る路地
料金:散策は無料
※関宿藩の藩主は久世家(久世大和守)です
12:15 ランチ:野田市内 または 道の駅「さかい」(茨城・境町隣接)(約60分) グルメ:野田名物の「醤油」を使った黒うどん・醤油ラーメン、道の駅のグルメ。
駐車場:道の駅さかいに無料大型駐車場あり。
13:45 流山本陣跡(近藤勇陣屋跡・長流寺)(見学約60分) 見どころ:慶応4年、甲州勝沼の戦いに敗れた新選組が再起を図って本陣を置いた地。近藤勇が新政府軍に投降し、土方歳三と別れた場所です
アクセス:近藤勇陣屋跡=千葉県流山市流山2-109-9(醸造家・長岡屋の跡)/流鉄流山線「流山駅」から徒歩約3分
料金:見学自由・無料(屋外の史跡)
駐車場:史跡専用の駐車場はありません。近隣のコインパーキング(三井のリパーク流山本町北駐車場、ナビパーク流山本町北第2駐車場など)を利用
※毎年4月の第2日曜には近くの長流寺で「勇忌」が行われます
15:00 流山本町(蔵の街並み散策・味淋醸造の歴史)(見学約45分) 見どころ:白みりん発祥の地として栄えた町並みと、切絵行灯が並ぶ路地
料金:町歩きは無料
トイレ・休憩:一茶双樹記念館(流山市流山6-670-1/午前9時〜午後5時/月曜・年末年始休/入館無料/駐車場あり・台数少)が便利です
16:00 立ち寄り:流山おおたかの森周辺 または 道の駅でお買い物
16:45 帰路:流山IC経由で都内へ(17:45〜18:15到着)

3. 月曜に注意 ― 関宿城博物館は休館です

このコースの主役である千葉県立関宿城博物館は月曜休館(月曜が祝祭日・振替休日なら開館し翌日休館)、12月28日〜1月4日も休館です。ここが閉まると、天守型の展望室にも水運の展示にも入れません。

閉館も早めで16時30分。この工程表は午前に訪ねるので問題ありませんが、逆回りにするなら注意してください。

4. 費用 ― 一般200円、中学生以下と65歳以上は無料

関宿城博物館は驚くほど安く、しかも駐車場も無料(28台)です。そして中学生以下と65歳以上は入館無料(65歳以上は年齢を証明できるものの提示が必要)。家族連れにも、年配の方にも入りやすい料金設定です。

区分 個人 団体
一般 200円 160円
高校・大学生 100円 80円
中学生以下 無料 無料
65歳以上 無料(年齢証明の提示) 無料

企画展の開催中は、各料金が100円上がります。

そして流山側はすべて無料です。近藤勇陣屋跡も、白みりんの町並みも、料金はかかりません。このコース全体で、大人1名の入場料は200円だけということになります。

5. 駐車場 ― 流山だけが要注意です

関宿城博物館は無料駐車場28台、道の駅「さかい」にも大きな駐車場があります。困るのは流山です。

近藤勇陣屋跡には史跡専用の駐車場がありません。近隣のコインパーキング(三井のリパーク流山本町北駐車場、ナビパーク流山本町北第2駐車場など)を使うことになります。流山の旧市街は道幅が狭く一方通行も多いので、無理に近づかず、コインパーキングに入れて歩くほうが結果的に早く回れます。

トイレ。関宿城博物館、道の駅「さかい」、そして流山では一茶双樹記念館(入館無料)が基点になります。流山本町を歩くなら、ここで休憩を兼ねるのが確実です。

6. 概算費用(大人2名・普通車1台の目安)

項目 目安 備考
高速道路料金(往復) 約2,500〜4,000円 常磐自動車道経由。ETC割引で変わります
ガソリン代 約1,500〜2,500円 往復でおおむね110〜140km
駐車場代 約500〜1,000円 関宿も道の駅も無料。流山のみ有料
入館料 2名で400円 関宿城博物館200円×2
ランチ・おみやげ 2名で3,000〜6,000円 野田の醤油ラーメン、流山の白みりん
合計 2名で約7,900〜13,900円 入館料が安いぶん、費用は抑えめです

このコースを実際に組むなら

宿と車は、土日と連休の1か月前には埋まります。行く日が決まったら、先に押さえてください。

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※ 当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。料金・空室状況は各予約サイトでご確認ください。

情報の確認について。入場料・開館時間・休館日・駐車場は2026年8月時点で各公式サイトを確認して記載しています。ただし、これらは変わります。お出かけ前に必ず公式の情報でご確認ください。
ご利用案内(千葉県立関宿城博物館)
近藤勇陣屋跡(流山市観光協会)一茶双樹記念館(流山市)

7. 野田・流山の歩き方 ― グルメと寄り道

主な利用IC:常磐自動車道「柏IC」「流山IC」または首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「坂東IC」

ドライブのアドバイス:流山から関宿までは江戸川沿い(県道5号・17号等)を北上する快適なドライブコースです。流山本町エリアは道が細いため、指定駐車場に車を止めて散策するのがおすすめです。

この旅の道のり

  1. 09:45千葉県立関宿城博物館見学約75分
  2. 11:15関宿藩主・久世家ゆかりの街並み・高瀬舟展示見学約30分野田市内 または 道の駅「さかい」
  3. 13:45流山本陣跡見学約60分
  4. 15:00流山本町見学約45分
  5. 16:00流山おおたかの森周辺 または 道の駅でお買い物

※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。

関宿城跡の現地写真(運営者が実際に歩いて撮影したものです)

関宿城の再現天守と白壁
再現された天守。千葉県立関宿城博物館になっている
白壁ごしに見上げる関宿城の天守
白壁ごしに見上げる。屋根の反りが美しい
関宿城の天守を見上げる
石垣の上に載る天守を見上げる
「関宿城趾」の石碑
「関宿城趾」の石碑。草に埋もれるように立つ
土手道の先に見える関宿城
土手道の先に小さく天守が見える。利根川と江戸川が分かれる場所
「関宿城の歴史」の説明板
野田市教育委員会の「関宿城の歴史」説明板

写真は運営者が実録 歴史旅シリーズで実際に歩いたときのものです。

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