1. 三好氏の阿波と、秀長の四国攻め ― このコースの背景
戦国時代、信長より先に畿内を押さえたのは、阿波から出た三好長慶でした。その本拠の勝瑞は、やがて土佐の長宗我部元親に落とされ、元親は四国をほぼ手に入れます。そこへ天正13年(1585)、秀吉は弟の羽柴秀長を総大将に、大軍で四国へ攻め込みました。
このコースは、大阪から明石海峡大橋を渡って淡路の洲本城へ、鳴門を越えて三好氏の勝瑞城館跡、四国攻めのあと蜂須賀家政が築いた徳島城、秀長の軍が囲んだ一宮城を1日目に回ります。2日目は元親が四国統一の拠点にした白地城跡から讃岐へ抜け、生駒親正が築いた海の城・高松城を見て帰ります。
難易度・対象:中級(一宮城は山道を約30分登ります)/戦国の城好き・『豊臣兄弟!』の秀長を追いたい人 所要時間目安:1泊2日(大阪市内発着・車)
もう少し詳しく ― 勝瑞から四国攻めまで
守護所の勝瑞と三好氏
勝瑞は阿波守護の細川氏が館を置いた町で、その家臣だった三好氏がやがて実権を握りました。三好長慶は畿内に進出して将軍をもしのぐ力を持ち、弟の三好実休(義賢)が勝瑞で阿波を治めました。発掘で見つかった大きな館跡と庭園が、今の勝瑞城館跡です。
長宗我部元親の阿波攻め
天正10年(1582)、元親は中富川の戦いで三好方の十河存保を破り、勝瑞を落としました。阿波・讃岐・伊予へ兵を送るため、四国のほぼ真ん中にあたる白地城を拠点にしたと伝わります。
秀長が率いた四国攻め
天正13年(1585)、秀長は淡路から阿波へ渡り、一宮城を囲みました。城は長く持ちこたえましたが、やがて開城し、元親も降伏します。阿波は蜂須賀家政に与えられて徳島城が築かれ、淡路の洲本城には脇坂安治が入りました。讃岐はのちに生駒親正の国となり、高松城が築かれます。
2. 1日目:淡路の洲本城から、阿波の勝瑞・徳島・一宮へ
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 08:00 | 出発:大阪市内(阪神高速・神戸淡路鳴門道 洲本ICまで約1時間30分) | |
| 09:30 | 洲本城跡(三熊山)![]() | 山全体を覆う石垣と、全国でも数少ない「登り石垣」。いつでも見学でき、無料。駐車場も無料(本丸まで徒歩6〜8分の駐車場あり) |
| 10:30 | 藍住町の勝瑞へ(鳴門を越えて約1時間) | |
| 11:30 | 勝瑞城館跡・勝瑞城跡(見性寺)![]() | 三好氏の館跡と庭園の跡。展示館は9:00〜17:00、見学・駐車場とも無料 |
| 12:15 | 昼食(徳島ラーメンなど)→ 徳島市内へ(約25分) | |
| 13:45 | 徳島城跡・徳島城博物館![]() | 青石(緑色片岩)で積んだ石垣と、表御殿庭園。博物館は9:30〜17:00(入場16:30まで)、大人300円(特別展は500円)、月曜休館 |
| 15:15 | 一宮城跡の登り口へ(約25分) | |
| 15:40 | 一宮城跡![]() | 秀長の軍が囲んだ阿波九城の一つ。本丸まで山道を約30分。石段や竪堀が残ります。歩きやすい靴で |
| 17:00 | 徳島市内の宿へ(約25分) |
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| 泊まり方 | 宿の例 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 駅前のホテル | JRホテルクレメント徳島 | 徳島駅のすぐそば。徳島城跡へも歩いて行けます |
| 街なかのホテル | ダイワロイネットホテル徳島駅前/ホテルサンルート徳島 | 夜に徳島ラーメンを食べに出たい人に |
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3. 2日目:元親の白地城から、讃岐の高松城へ
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 08:30 | 出発:徳島市内の宿(徳島道 井川池田ICまで約1時間20分) | |
| 09:50 | 白地城跡![]() | 元親が四国統一の拠点にした城。今は跡地に建物が建ち、大西神社の城址碑と案内板が目印です |
| 10:10 | 高松へ(約1時間15分) | |
| 11:30 | 昼食:讃岐うどん(約60分) | |
| 12:30 | 高松城跡(玉藻公園)![]() | 堀に海の水を引き込んだ日本三大水城の一つ。月見櫓と披雲閣。入園料 大人300円、開園時間は季節で変わります |
| 14:00 | 帰路:大阪市内へ(高松道・神戸淡路鳴門道経由、約2時間40分、16:45頃着) |
4. 1日目は月曜を避ける。一宮城は明るいうちに
徳島城博物館は月曜休館(祝日の翌日も休み)です。一宮城は山城で、夕方は足元が暗くなります。日の短い秋冬は、一宮城を2日目の朝に回し、徳島城を1日目の最後にすると安心です。
三好長慶の生まれた地とされる芝生城跡(三好市三野町)は、白地城から高松へ向かう途中で寄り道できます。
よくある質問
雨の日はどうする?
一宮城跡は山道が続くので、雨の日は外してください。徳島城博物館と勝瑞城館跡の展示館は屋内で見学できます。
電車でも回れる?
徳島城跡は徳島駅から、高松城跡は高松駅から歩けます。洲本城や一宮城、白地城跡は駅から離れているので、車で回るのがおすすめです。
5. 入場料の目安(大人1人)
| 施設 | 料金 |
|---|---|
| 徳島城博物館 | 300円(特別展は500円) |
| 高松城跡(玉藻公園) | 300円 |
| 洲本城跡、勝瑞城館跡(展示館も)、一宮城跡、白地城跡 | 無料 |
▶ 徳島城跡・徳島城博物館の料金(博物館300円)・駐車場は徳島城跡の入場料・駐車場にまとめています。
▶ 洲本城跡の駐車場(無料)と御城印の場所は洲本城跡の駐車場・見学料にまとめています。
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・洲本城跡(洲本市)
・勝瑞城館跡 利用案内
・徳島城博物館 ご利用案内
・玉藻公園 開園時間・入園料(高松市)
6. もっと知りたい人へ
- 豊臣秀長はなぜ四国攻めの総大将に選ばれたのか
- なぜ長宗我部元親は海で秀吉を止められなかったのか
- 勝瑞城跡・勝瑞城館跡:土塁を持たなかった三好氏の館
- 徳島城跡:阿波青石で積まれた石垣
- 一宮城(阿波):青石で積まれた石垣と竪堀が残る山城
- 白地城跡:長宗我部元親が四国統一の根拠地にした城
- 高松城跡(玉藻公園):堀に潮が満ちる日本三大水城
- 芥川山城:信長より前に畿内を制した三好長慶の城
この旅の道のり
- 1日目 09:30洲本城跡(三熊山)見学約60分
- 1日目 11:30勝瑞城館跡・勝瑞城跡(見性寺)見学約45分昼食
- 1日目 13:45徳島城跡・徳島城博物館見学約90分
- 1日目 15:40一宮城跡登り下り約80分徳島市内に宿泊
- 2日目 09:50白地城跡見学約20分昼食
- 2日目 12:30高松城跡(玉藻公園)見学約90分
大阪発のほかのコース:紀州攻め(1泊2日)/豊臣秀長をたどる(1泊2日)/幕末土佐(1泊2日)







