1. 秀吉の紀州攻めと、秀長が築いた和歌山城 ― このコースの背景
天正13年(1585)、秀吉は紀州(和歌山)の根来衆・雑賀衆を攻める紀州攻めを行いました。鉄砲で知られた根来寺は焼かれ、雑賀衆の太田城は水攻めで落ちます。紀州を平定した後、秀吉は弟の秀長に紀州を与え、秀長は和歌山城を築きました。
このコースでは、紀州攻めの前線だった大阪の岸和田城から、根来寺、太田城跡、雑賀の史跡、和歌山城へとたどり、白浜・田辺まで足を延ばします。
難易度・対象:初心者向け/大河ファン・城好き 所要時間目安:1泊2日(大阪市内発着)
もう少し詳しく ― 根来衆・雑賀衆と紀州攻め
根来寺の僧兵(根来衆)と雑賀の人びと(雑賀衆)は、鉄砲を早くから使いこなした集団でした。小牧・長久手の戦いでは家康方について、秀吉の留守をねらって岸和田城を攻めます(岸和田合戦)。翌年、秀吉は大軍で紀州に攻め入り、根来寺は2日で焼け落ち、太田城は周りに堤を築いて水を引き込む水攻めで開城しました。
江戸時代、和歌山城は紀州徳川家の城になり、田辺には付家老の安藤家、新宮には水野家が置かれました。
詳しくは根来衆とは何者だったのか、なぜ秀吉は太田城を水攻めにしたのか、高野山はなぜ秀吉に焼かれなかったのか:根来寺は二日で焼け…で書いています。
太田城の水攻めと、秀長の和歌山城
天正13年(1585)の紀州攻めで、秀吉は雑賀衆がこもる太田城のまわりに全長約6kmともいわれる堤を築き、紀の川の水を引き入れて城を水没させました。備中高松城に続く水攻めです。紀州を平定したあと、秀吉は弟の秀長に和歌山城を築かせ、築城には藤堂高虎らがあたったと伝わります。今の太田城跡のあたりは住宅地で、来迎寺などに石碑や供養塔が残るだけなので、地図で場所を確かめてから向かいましょう。
2. 1日目:岸和田から和歌山へ
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 08:30 | 出発:大阪市内(阪神湾岸線経由、約40分) | |
| 09:15 | 岸和田城![]() | 紀州攻めの前線(岸和田合戦)。天守から名勝「八陣の庭」を見下ろせます 9:00〜17:00(入場16:30まで)、2025年4月から月曜も開館。臨時休館あり(2026年は10月5日・12月21日) 入場料:大人300円 |
| 11:00 | 根来寺 | 紀州攻めで焼かれた根来衆の拠点。日本最大の木造大塔(国宝)は1547年の完成で、紀州攻めでも焼け残りました。大塔には弾痕とされる跡が残ると伝わります 9:10〜16:30(11〜3月は16:00まで)、入山料500円、駐車場あり |
| 12:30 | 昼食(和歌山ラーメンなど) | |
| 13:30 | 太田城跡(来迎寺)・雑賀の史跡(雑賀城跡・鷺森別院)![]() | 秀吉の水攻めで開城した太田城と、雑賀衆・雑賀孫一ゆかりの地 |
| 15:00 | 和歌山城・紅葉渓庭園![]() | 秀長が築き、のちに紀州徳川家の居城になった城 天守閣:9:00〜17:30(入場17:00まで)、大人410円、休みは12月29日〜31日。紅葉渓庭園は無料 |
| 17:30 | 田辺か白浜温泉に宿泊(和歌山から約1時間) |
宿はどこにする? ― 白浜の宿 PR
| 泊まり方 | 宿の例 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 白良浜の近く | 白良荘グランドホテル | 海辺の温泉宿で紀州の旅を締めくくりたい人に |
| 大きなリゾート | 白浜古賀の井リゾート&スパ | 家族連れで温泉とプールを楽しみたい人に |
| 落ち着いた宿 | 南紀白浜 和みの湯 花鳥風月 | 夫婦や二人旅で静かに過ごしたい人に |
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3. 2日目:田辺
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 09:00 | 田辺城跡(水門)・闘鶏神社 | 付家老・安藤家の城の跡。今は石垣と水門が残ります。闘鶏神社は熊野三山の別宮とされる古社 |
| 11:00 | 帰路:大阪市内へ(途中で昼食、約2時間) |
4. 2泊3日に延ばすなら:新宮城
田辺から車で約2時間の新宮には、付家老・水野家の新宮城(丹鶴城)跡と熊野速玉大社があります。新宮から大阪へは約3時間30分かかるので、2泊目を勝浦温泉などにして、3日目に帰る組み方がおすすめです。
よくある質問
雨の日はどうする?
和歌山城の天守や根来寺は、雨でも見学しやすい場所です。太田城跡や雑賀の史跡は屋外なので、短めに回ってください。
子ども連れでも楽しめる?
白浜温泉に泊まれば、2日目の朝に白良浜やアドベンチャーワールドへ寄る組み方もできます。
駐車場とトイレ
| 場所 | 駐車場 | トイレ |
|---|---|---|
| 岸和田城 | 市役所第4駐車場(最初の1時間無料、以降1時間100円、24時間)。城と二の丸広場のまわりの道路は駐車禁止 | 城内・二の丸広場 |
| 根来寺 | 大門の近くに参拝者用の駐車場あり | 境内 |
| 和歌山城 | 城のまわりの有料駐車場を利用 | 城内に数か所 |
| 太田城跡・雑賀の史跡 | 住宅地の中の石碑が中心で、専用の駐車場はほとんどない。近くのコインパーキングを利用 | ないので、和歌山城などで済ませておく |
| 田辺城跡 | 水門跡のあたりは駐車場が少ないので、周辺のコインパーキングを利用 | 近くの公園や施設で |
根来寺の拝観は9時10分〜16時30分(11月〜3月は16時まで)、入山料は大人500円です。
5. 入場料の目安(大人1人)
| 施設 | 料金 |
|---|---|
| 岸和田城 | 300円 |
| 根来寺 | 500円 |
| 和歌山城天守閣 | 410円 |
| 紅葉渓庭園・太田城跡・雑賀の史跡・田辺城跡 | 見学自由 |
▶ 和歌山城の入場料・西之丸庭園は和歌山城天守閣の入場料・開館時間・行き方にまとめています。
▶ 根来寺のあと高野山へ上るなら、高野山と九度山・根来寺の歴史旅モデルコース(大阪発・車1泊2日)にまとめています。
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宿と車は、土日と連休の1か月前には埋まります。行く日が決まったら、先に押さえてください。
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・岸和田城(岸和田市)
・根來寺 境内のご案内
・和歌山城 施設の入場案内
・岸和田城周辺の駐車場案内(岸和田市)
・根來寺 拝観時間・入山料(公式)
6. もっと知りたい人へ
- 和歌山城:豊臣秀長が虎伏山に築いた紀州の城
- 岸和田城:小出秀政が5重天守を築いた城
- 根来衆とは何者だったのか:津田監物が持ち帰った鉄砲
- 太田城(紀州):羽柴秀吉の紀州征伐の水攻めで有名な城
- 雑賀城:鈴木佐大夫・雑賀孫一が織田信長や豊臣秀吉と戦った城
- 新宮城:紀州藩の付家老・水野家の城
秀長ゆかりの地をもっと回るなら:大和郡山 豊臣秀長ゆかりめぐり(日帰り)/豊臣秀長をたどる1泊2日(大和郡山から但馬へ)
幕末歴史ガイドで詳しく読む
この旅の道のり
- 1日目 09:15岸和田城見学約75分
- 1日目 11:00根来寺見学約75分昼食
- 1日目 13:30太田城跡・雑賀の史跡見学約75分
- 1日目 15:00和歌山城見学約90分田辺・白浜に宿泊
- 2日目 09:00田辺城跡・闘鶏神社見学約90分
紀州攻めの次に秀吉が送った秀長の四国攻めは、三好氏と秀長の四国攻め(大阪発・車1泊2日)でたどれます。




