1. 会津若松・大内宿 ― このコースの背景
戊辰戦争の記憶を色濃く残す会津若松は、名城・鶴ヶ城と白虎隊ゆかりの飯盛山を中心に、武士の気風「什の掟」が息づく城下町。2日目は会津西街道の宿場・大内宿へ足を延ばし、茅葺き集落と郷土そばを堪能します。史跡をたどりながら、東北屈指の名湯・東山温泉で疲れを癒す、会津の歴史と情緒を凝縮した電車1泊2日です。
2. 鶴ヶ城・会津武家屋敷・ランチ:会津若松をめぐる電車1泊2日コース
【1日目】鶴ヶ城・武家屋敷から飯盛山へ
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 09:30 | 鶴ヶ城(会津若松城)![]() | 蒲生氏郷が七層の天守に改めた奥州の要。戊辰戦争では約1ヶ月の籠城戦に耐えました。全国唯一の赤瓦天守が復元され、天守内は歴史博物館です ★天守閣:大人410円・小中学生150円。茶室麟閣との共通券は大人520円・小人150円 開館:8:30〜17:00(最終入場16:30)/無休 ★110円の差で茶室麟閣まで入れます。単独で買うより共通券が得です 最寄り:まちなか周遊バス「鶴ヶ城入口」など ★駐車場もトイレもあります。 |
| ↓ バス・徒歩約15分 | 三の丸から武家屋敷へ | |
| 11:00 | 会津武家屋敷![]() | 会津藩家老・西郷頼母の邸宅を復元した屋敷群。38部屋におよぶ書院造で、上級武士の暮らしを伝えます ★入館料:一般950円・中高生600円・小学生500円 開館:8:30〜17:00(12月〜3月は9:00〜16:30)/年中無休 ★このコースでいちばん高い施設です。鶴ヶ城の2倍以上。時間に余裕をもって回ってください 最寄り:まちなか周遊バス「会津武家屋敷前」 |
| 12:30 | ランチ:会津若松 | 曲げわっぱに旬の具を盛ったわっぱめしや、会津名物のソースカツ丼が定番。城下の老舗食堂で。 |
| ↓ 徒歩・バス約10分 | ||
| 13:45 | 飯盛山![]() | 戊辰戦争で白虎隊十九士が自刃した地。二重らせん構造の「さざえ堂」は国指定重要文化財です ★白虎隊十九士の墓と登り口は無料 ★さざえ堂:大人400円・高校生300円・小中学生200円/8:15〜日没(4〜11月)、9:00〜16:00(12〜3月)/無休 ★★飯盛山は183段の石段です。横にスロープコンベア(動く坂道)大人250円・小人150円があります/8:00〜17:00(3月21日〜11月20日)、9:00〜16:00(11月21日〜3月20日) 足に不安があれば、迷わずこちらを ★駐車場もトイレもあります。 |
3. 会津は「休みがない街」です
珍しいことに、このコースの主要施設はどれも年中無休です。
- 鶴ヶ城 ― 8:30〜17:00(最終入場16:30)/無休
- 会津武家屋敷 ― 8:30〜17:00(12〜3月は9:00〜16:30)/年中無休
- さざえ堂 ― 8:15〜日没(12〜3月は9:00〜16:00)/無休
「月曜だから行けない」を心配しなくていい旅先です。これは会津の大きな強みです。
そのかわり、冬は閉まる時間が早くなります。12月から3月は武家屋敷が16時30分閉館、さざえ堂は16時。雪の会津を歩くなら、午後の予定を1時間前倒しに考えてください。
4. 券の買い方 ― 110円で茶室が付いてきます
| スポット | 大人 | 小中学生 |
|---|---|---|
| 鶴ヶ城 天守閣(単独) | 410円 | 150円 |
| 鶴ヶ城+茶室麟閣(共通券) | 520円 | 150円 |
| 会津武家屋敷 | 950円(中高生600円) | 500円 |
| 飯盛山(白虎隊十九士の墓) | 無料 | 無料 |
| さざえ堂 | 400円(高校生300円) | 200円 |
| スロープコンベア(飯盛山) | 250円 | 150円 |
| 七日町通り・大内宿・塔のへつり | すべて無料 | 無料 |
鶴ヶ城は共通券を買ってください。単独410円に対して、茶室麟閣まで入れる共通券が520円。差はたった110円です。麟閣は千利休の子・少庵が会津で建てたと伝わる茶室で、天守を出たすぐそこにあります。
会津武家屋敷の950円が、このコースでいちばん高い出費です。鶴ヶ城の2倍以上。ただし38部屋の書院造をじっくり歩く場所なので、この工程表の「11時から12時30分まで」は、決して長すぎません。
5. バスのきっぷと、飯盛山の183段
1日目は、まちなか周遊バスの1日フリー乗車券を買ってください。
会津若松の観光地を結ぶ「ハイカラさん」「あかべぇ」は、1回乗車が大人250円、1日フリー乗車券が大人700円(小人130円/350円)。3回乗れば元が取れます。この工程表は鶴ヶ城 → 武家屋敷 → 飯盛山 → 駅と4回以上乗る組み立てなので、確実に得になります。運行はおおむね30分間隔です。
飯盛山には183段の石段があります。白虎隊の少年たちが鶴ヶ城の煙を見た場所は、その石段の上です。横にスロープコンベア(動く坂道)が付いていて、大人250円。足に不安があれば、迷わず使ってください。上には墓域とさざえ堂があり、歩く距離はそこからも続きます。
6. 2日目の大内宿は、バスの時刻がすべてです
電車とバスで大内宿へ行く場合、これがいちばん重要です。
大内宿には駅がありません。会津鉄道の「湯野上温泉」駅で降りて、そこからバス(猿游号)に乗ります。このバスは本数が限られます。大内宿でねぎそばを食べて、塔のへつりへ回って、という工程表どおりに動けるかは、その日のバスと会津鉄道の時刻がかみ合うかどうかで決まります。
出発前に、必ず往復の時刻を調べてください。会津鉄道には大内宿への割引きっぷが用意される時期もあります。公式サイトで確認する価値があります。
塔のへつりは、この2日目でいちばんアクセスが素直な場所です。会津鉄道「塔のへつり」駅からすぐ。吊り橋の通行も含めて無料です。ただし岩場と階段があり、雨のあとは滑ります。
トイレ。会津若松駅、鶴ヶ城、会津武家屋敷、飯盛山の登り口、大内宿の駐車場、湯野上温泉駅(茅葺きの駅舎です)が基点になります。
大内宿から鶴ヶ城(会津若松城)への行き方
大内宿と鶴ヶ城は、直通では結ばれていません。バス(猿游号)で会津鉄道の「湯野上温泉」駅へ戻り、会津鉄道で西若松駅へ、そこからまちなか周遊バスで鶴ヶ城へ、という三段構えになります。
会津若松観光ビューローの公式コースでは、会津若松駅を出発して大内宿まで約1時間、西若松駅から湯野上温泉駅までが約40分と案内されています。帰りも同じ経路をたどります。大内宿を出る時刻から逆算して、鶴ヶ城に何時に着けるかを決めてください。
きっぷは「大内宿共通割引きっぷ」(大人2,200円・小人1,100円)が基本で、会津鉄道と猿游号の乗車券がセットになっています。会津若松駅から乗る場合は、西若松駅までの紙のきっぷ190円が別途必要で、帰りも同額かかります。駅やまちの観光案内所で買えます。(2026年9月確認)
東山温泉から鶴ヶ城への行き方
東山温泉に泊まった場合は、まちなか周遊バス「ハイカラさん」「あかべぇ」が使えます。会津若松駅前を起点に、七日町・鶴ヶ城・東山温泉・飯盛山などを回る循環バスで、ハイカラさんとあかべぇは逆回りです。
鶴ヶ城側の停留所は「鶴ヶ城入口」「鶴ヶ城三の丸口」、東山温泉側は「東山温泉駅」「瀧の湯前」。運賃は1回 大人・中学生250円/小人130円、1日フリー乗車券が大人・中学生700円/小人350円で当日乗り放題です。3回乗れば1日券のほうが安くなります。(2026年9月確認)
よくある質問
東山温泉と駅前、どちらに泊まる?
温泉でくつろぐなら東山温泉、2日目に早い列車で大内宿へ向かうなら会津若松駅の近くが便利です。
雨の日でも楽しめる?
鶴ヶ城の天守は博物館になっていて、雨でも見学できます。飯盛山や大内宿は石段や坂があるので、滑りにくい靴で。
7. 概算費用(大人2名・電車・1泊2日)
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 新幹線・在来線(往復・2名) | 約24,000〜30,000円 | 東京〜郡山の新幹線+磐越西線 |
| まちなか周遊バス 1日フリー乗車券 | 2名で1,400円 | 大人700円×2。3回乗れば元が取れます |
| 会津鉄道・バス(2日目・2名) | 約4,000〜6,000円 | 会津若松〜湯野上温泉〜大内宿〜塔のへつり |
| 入場料(2名) | 約4,240円 | 鶴ヶ城共通券520+武家屋敷950+さざえ堂400+スロープ250 の2名分 |
| 宿泊(東山温泉・会津若松市内/1泊2食) | 2名で24,000〜55,000円 | ビジネスホテルなら大きく下がります |
| 昼食2回・おみやげ | 2名で8,000〜15,000円 | わっぱめし、ソースカツ丼、ねぎそば |
| 合計 | 2名で約65,640〜111,640円 | 交通費の比重が大きい旅です |
宿はどこにする? PR
| 宿の例 | 向いている人 |
|---|---|
| 会津・東山温泉 御宿 東鳳 | 温泉と眺めを楽しみたい人 |
| 東山温泉 庄助の宿 瀧の湯 | 川沿いの露天風呂や貸切風呂を楽しみたい人 |
| 会津若松ワシントンホテル | 駅近で、2日目の大内宿行きを楽にしたい人 |
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宿と車は、土日と連休の1か月前には埋まります。行く日が決まったら、先に押さえてください。
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・天守閣(鶴ヶ城)/会津武家屋敷(会津若松観光ビューロー)/飯盛山/さざえ堂
・まちなか周遊バス(会津バス)/会津鉄道
▼ 宿泊:東山温泉(会津若松の奥座敷)。1300年の歴史をもつ渓谷沿いの名湯で城下から約10分。
【2日目】七日町から会津西街道の宿場・大内宿へ
| 時刻 | スポット・行程 | 見どころ・メモ |
|---|---|---|
| 09:00 | 七日町通り | 旧城下に残る大正ロマンの通り。造り酒屋や蔵造りの商家が並びます 料金:町歩きは無料 最寄り:JR只見線・会津鉄道「七日町」駅。朝の散歩に向く場所です |
| ↓ バス約50分 | 会津西街道を南下 | |
| 10:30 | 大内宿![]() | 会津と日光を結んだ会津西街道の宿場。茅葺きの民家が街道の両側に並ぶ国選定の重要伝統的建造物群保存地区 料金:町並みの散策は無料(各施設は別途) ★★電車で行く場合、会津鉄道「湯野上温泉」駅からバス(猿游号)に乗ります。本数が限られるので、往復の時刻を先に確認してください ※会津鉄道には大内宿への割引きっぷが用意される時期があります。会津鉄道の公式サイトでご確認ください |
| 12:00 | ランチ:大内宿 | 一本の長ねぎを箸代わりにして食べる名物「ねぎそば」。囲炉裏を囲む茅葺きの店で会津の郷土食を味わう。 |
| ↓ バス・車約25分 | 帰路の途中に立ち寄り | |
| 13:30 | 塔のへつり | 大川の浸食が生んだ奇岩の渓谷。吊り橋から断崖を望みます 料金:見学は無料(吊り橋の通行も無料) 最寄り:会津鉄道「塔のへつり」駅からすぐ。この行程のなかでは、いちばんアクセスが素直な場所です ※岩場と階段があります。雨のあとは滑ります |
鶴ヶ城と飯盛山の現地写真(運営者が実際に歩いて撮影したものです)






写真は運営者が実録 歴史旅シリーズで実際に歩いたときのものです。
8. 会津・大内宿の歩き方 ― 宿とグルメ
きっぷ・アクセス
東京からは東北新幹線で郡山、磐越西線に乗り換えて会津若松へ。市内は「まちなか周遊バス(ハイカラさん・あかべぇ)」が鶴ヶ城・飯盛山・七日町を結び便利。大内宿へは会津鉄道+路線バスか、レンタカーが機動的。
グルメ
わっぱめし、ソースカツ丼、こづゆ、そして大内宿のねぎそば。会津は地酒の名産地でもあり、夜は宿で一献も。
宿
1300年の歴史をもつ東山温泉に宿を取るのがおすすめ。渓谷沿いの湯宿で、城下から車で約10分と近い。
ヒント
史跡・寺社を主軸に、鶴ヶ城→飯盛山→武家屋敷を1日目に集約。大内宿は雪の時期も風情があるが、冬季はバス便が減るため時刻の事前確認を。
この旅の道のり
- 09:30鶴ヶ城史跡・城徒歩で約15分
- 11:00会津武家屋敷史跡・歴史館
- 12:30ランチ:会津若松わっぱめし・ソースカツ丼徒歩で約10分
- 13:45飯盛山史跡・白虎隊
- 09:00七日町通り町並み散策電車で約50分
- 10:30大内宿史跡・宿場町
- 12:00ランチ:大内宿高遠そば(ねぎそば)電車で約25分
- 13:30塔のへつり景勝地
※モデルコースとしての目安です。時刻・所要時間は交通状況や混み具合で変わります。
このコースの城の御城印について
このコースに登場する鶴ヶ城(会津若松城)は、御城印の頒布情報を自治体や施設の公式サイトで確認できました。
頒布場所と料金は御城印はどこで買える? 公式で確認できた頒布情報まとめに一覧でまとめています。頒布場所や料金は変わることがあるので、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
現地で撮影した写真と、説明板から起こした記録はこちらです。




