備中松山城(岡山県高梁市)の入城料は大人500円・小中学生200円です。天守が現存する城としては、日本でただひとつの山城で、標高430m付近に建っています。車で行く場合、登城整理バスの運行日はふいご峠まで自家用車で上がれません。2026年9月から、バスの整理料が大人600円に、ふいご峠の駐車場が1,000円の有料になりました。(2026年9月確認)

1. 基本情報(2026年9月時点)
| 入城料 | 大人500円/小中学生200円。30人以上で1割引、100人以上で2割引。高梁市内の小中学生、市内在住の65歳以上、障がい者手帳をお持ちの方は免除 |
|---|---|
| 開城時間 | 4月〜9月は9時〜17時30分/10月〜3月は9時〜16時30分。最終入城は閉城の30分前 |
| 休城日 | 12月29日〜1月3日 |
| 駐車場 | 5合目の城見橋公園駐車場 110台(無料)と、8合目のふいご峠駐車場 14台。ふいご峠は2026年9月初旬から有料で、普通車・軽自動車1,000円、二輪車500円、現金のみ。大型・中型・小型バスは停められません |
| 登城整理バス | 城見橋公園⇔ふいご峠。2026年9月1日から大人600円・小中学生300円(往復のみ、片道券なし)。8時45分始発、約15分間隔。運行日は城見橋公園から先へ自家用車で入れません |
| ふいご峠から天守 | 徒歩約20分(高梁市のよくある質問)。高梁市のアクセスページは「約20分〜30分」 |
| 所要時間 | 公式に記載がありません。ふいご峠からの往復40分前後に、天守と石垣を見る時間を足して考えてください |
| 最寄り | JR備中高梁駅からタクシー約10分。乗合タクシーは片道1,000円(要予約)。駅から歩くと約90分 |
2. いま行くなら知っておきたいこと ― 2026年9月に料金が変わりました
高梁市は「ふいご峠駐車場の有料化」および「登城整理バス整理料の改定」を告知しています(2026年8月13日付)。登城整理バスは9月1日から大人600円・小中学生300円、ふいご峠駐車場は9月初旬から普通車・軽自動車1,000円、二輪車500円。支払いは現金のみです。市は理由を「備中松山城の保全や登城整理バスの継続的な運行経費として活用」と説明しています。
高梁市のアクセスページには、まだ改定前の「大人500円、小中学生200円」が残っています(2026年8月14日更新、値上げ予定とだけ書かれています)。新しい金額は、上のお知らせページと高梁市観光協会のページに出ています。(2026年9月確認)
3. 車で行くときの進み方
ここがこの城のいちばん分かりにくいところです。順に書きます。
まず5合目の城見橋公園駐車場(110台)に停めます。高梁市観光協会はここを「城まちステーション」とも呼んでいます。登城整理バスの運行日は、ここから先へ自家用車で入れません。バスに乗り換えて8合目のふいご峠まで上がります。
バスが運休の日だけ、ふいご峠まで自分の車で上がれます。ただし14台しかなく、2026年9月初旬からは1,000円かかります。運行の有無は日によって変わり、高梁市観光協会は「天候やお客様の増減により急遽運行または運休の可能性あり」としています。出発前に運行予定表を見てください。
ふいご峠からは徒歩約20分。ここは公式のあいだで少し幅があり、高梁市のよくある質問は「約20分」、アクセスページは「約20分〜30分」としています。
車を使わない場合は、JR備中高梁駅からふいご峠までの乗合タクシー(片道1,000円)が便利です。高梁市観光案内所(0866-22-8666)に前日17時までに予約します。発車は10時・11時30分・13時・14時20分です。

高梁市は「運動靴や登山靴など歩きやすい靴」を勧めていて、ヒールや革靴では登れないとしています。「車椅子での登城はできません」とも明記されています。山道と階段だけの道です。
4. 電車とバスで行く場合
JR伯備線の備中高梁駅が起点です。駅からふいご峠までタクシーで約10分(高梁市)。歩くと約90分かかります。
市内循環バスを使う手もあります。高梁市は「約10分で『松山城登山口』下車」とし、そこから登山道を徒歩約50分としています。ふいご峠まで車で上がる道とは別の、ふもとからの登山道です。
いちばん確実なのは、前日までに予約する乗合タクシー(片道1,000円)です。発車は10時・11時30分・13時・14時20分の4便で、予約は高梁市観光案内所(0866-22-8666)へ前日17時までに入れます。
帰りの時間には気をつけてください。登城整理バスの下りの最終は、4月〜9月が17時45分、10月〜3月が16時45分です。上りの最終はそれぞれ16時30分と15時30分なので、閉城時間より1時間早く締め切られます。
車の場合、岡山県の観光公式は岡山自動車道の賀陽ICから城見橋公園駐車場まで約25分としています。
5. 備中松山城の見どころ
天守が残る、日本でただひとつの山城
高梁市は、備中松山城の天守を「国の重要文化財」とし、「現存天守を持つ山城としては最も高い所にある」と説明しています。岡山県の観光公式は、もっと踏み込んで「天守が残る日本で唯一の山城」「江戸時代から残る現存天守12城のひとつ」と書いています。
この天守は、1683年に水谷勝宗によって修築されたものです(高梁市)。建てた年ではなく「修築」と書かれている点に注意してください。

岩盤の上に積まれた石垣
登っていくと、自然の岩盤をそのまま土台にして石垣を積んだ場所が現れます。山の地形をそのまま城にしていることが、いちばんよく分かるところです。

雲海
「天空の山城」と呼ばれるもとになっている眺めです。高梁市は、雲海が見られるのは「9月下旬〜4月上旬の早朝」で、とくに「10月下旬〜12月上旬の早朝には、濃い朝霧が期待できます」としています。時間帯は「明け方から午前8時頃まで」、条件は「天候が良く、朝方と日中の気温の差が大きいこと」。
雲海に浮かぶ天守を見るのは、城の中からではなく臥牛山の雲海展望台からです。高梁市は注意点として、野生の猿に出会う可能性と、「冬期は展望台周辺の道路が凍結することがあります」を挙げています。

猫城主さんじゅーろー
高梁市観光協会によると、平成30年7月の豪雨のあとに住み着いた猫で、いまは「猫城主さんじゅーろー」として親しまれています。公式のSNS(Instagram・X・Facebook)があります。

6. 備中松山城の歩んだ道
高梁市の沿革によれば、築城は延応2年(1240年)、秋庭三郎重信によるものです。そのあと秋庭氏が6代続き、上野氏・庄氏の手に移りました。
戦国期には三村家親が1561年に入り、1574年に三村氏が滅びます。その後は毛利氏の番城となり、天野氏・桂氏が在城しました。
近世の城の形をつくったのは小堀正次・政一(遠州)で、慶長11年(1606年)頃から修築が始まります。池田長幸を経て、水谷勝隆が1642年に入城し、子の勝宗が天和元年から3年にかけて大改修を行いました。いま建っている天守は、このときのものです。
そのあと浅野内匠頭、安藤重博・信友と替わり、1711年に板倉勝澄が入って7代続きました。
明治6年の廃城令で城は荒廃します。昭和3年に二重櫓、昭和14・15年に天守の解体修理、昭和16年に三の平櫓東土塀の修理が行われ、同じ年に重要文化財に指定されました。昭和31年に史跡指定、昭和35年に国庫補助による修復が完了し、平成9年に本丸跡の整備と復元が行われています。
7. 城下町もあわせて回る
山を下りたところが、備中松山藩の城下町です。歩いて回れる範囲に、公開されている建物が二つあります。
武家屋敷 旧折井家・旧埴原家
石火矢町にある武家屋敷で、入館料は大人500円・小人250円。旧折井家と旧埴原家の共通券です。障がい者手帳をお持ちの方は無料。開館は4月〜9月が10時〜17時、10月〜3月が10時〜16時で、休みは12月29日〜1月3日です。
高梁市によれば、旧折井家は江戸時代後期の建築で、160石の馬回り役を勤めた武士が住んでいました。旧埴原家は江戸時代中期の建築で、市の重要文化財に指定されており、寺院や数寄屋風の要素を取り入れた珍しい造りだとしています。所在地は旧折井家が石火矢町23-2、旧埴原家が石火矢町27です。
頼久寺庭園
国指定名勝の庭園で、小堀遠州による作庭、1605年頃のものです(高梁市)。拝観料は大人400円・中高生200円、9時〜17時、年中無休。所在地は高梁市頼久寺町18です。
この庭を作った小堀遠州は、備中松山城を慶長11年(1606年)頃から修築した人物でもあります(高梁市の沿革)。城と庭が、ほぼ同じころに同じ人の手で整えられたことになります。
8. よくある質問
Q. 入城料はいくらですか。
A. 大人500円、小中学生200円です。30人以上で1割引、100人以上で2割引。高梁市内の小中学生、市内在住の65歳以上、障がい者手帳をお持ちの方は免除です。
Q. 車でどこまで行けますか。
A. 登城整理バスの運行日は、5合目の城見橋公園駐車場までです。そこから先はバスに乗り換えます。バスが運休の日だけ、8合目のふいご峠まで自分の車で上がれます(14台・2026年9月初旬から1,000円)。
Q. どのくらい歩きますか。
A. ふいご峠から天守まで徒歩約20分です。歩きやすい靴で行ってください。車椅子では登れません。
Q. 最終入城は何時ですか。
A. 閉城の30分前です。4月〜9月なら17時、10月〜3月なら16時になります。
Q. 雲海はいつ見られますか。
A. 高梁市は9月下旬〜4月上旬の早朝、とくに10月下旬〜12月上旬としています。時間帯は明け方から午前8時頃まで。気温差が大きく天気の良い日が狙い目です。見る場所は城ではなく臥牛山の雲海展望台です。
9. ほかの現存十二天守
備中松山城は、江戸時代から天守が残る12の城のひとつです。そのなかで山城はここだけです。

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10. 出典
- 高梁市「備中松山城 概要(開城時間など)」(2021年11月26日更新)
- 高梁市「備中松山城へのアクセス」(2026年8月14日更新)
- 高梁市「【重要】備中松山城『ふいご峠駐車場の有料化』および『登城整理バス整理料の改定』に関するお知らせ」(2026年8月13日更新)
- 高梁市「備中松山城 沿革」(2021年6月25日更新)/「雲海展望台」(2024年10月1日更新)/「よくある質問」(2019年10月16日更新)
- 高梁市観光協会「備中松山城」/「登城バス・乗合タクシー(令和8年4月1日〜令和9年3月31日)」
- 高梁市「武家屋敷 旧折井家・旧埴原家」(2026年1月16日更新)/「頼久寺(庭園)」(2023年8月1日更新)
- 岡山県観光連盟「岡山観光WEB」備中松山城
料金・時間・バスの運行は変わります。とくにこの城はバスの運行日で行き方が変わるので、おでかけ前に高梁市観光協会の運行予定表をご確認ください。(2026年9月確認)

