1. ルートの歴史的背景と概要
徳川家康公が29歳から45歳までの若き日を過ごし、生涯最大の敗北「三方ヶ原の戦い」で武田信玄に叩きのめされながらも不死鳥のごとく立ち上がった「浜松」。のちに歴代城主が幕府の要職(老中など)に昇進した「出世城・浜松城(日本100名城)」と、徳川四天王・井伊直政を育て上げた女城主・井伊直虎ゆかりの名刹「龍潭寺」を周遊し、徳川300年の繁栄を支えた苦難と飛躍のドラマを辿ります。
三方ヶ原の戦いと「しかみ像」:1572年、上洛を目指す武田信玄に素通りされたことに憤慨した家康は、圧倒的にお不利な平地での野戦を挑んで大敗。夏目吉信ら多くの身代わり忠臣を失い、自らも馬上で脱糞したと伝わるほどの恐怖を味わった。城へ戻った家康は、この情けない自らの姿を絵師に描かせ(しかみ像)、生涯の戒めとして座右に置いた。
「出世城」と呼ばれる理由:浜松城主となった家康は小牧・長久手の戦いを経て大名として大飛躍を果たした。さらに江戸時代には水野忠邦(天保の改革)をはじめ、浜松城主となった譜代大名の多くが老中などの幕府要職に昇進したことから「出世城」の別名がついた。
井伊直虎と井伊直政の覚悟:井伊家は次々と当主を失い存続の危機に瀕したが、出家していた次郎法師(直虎)が女当主として家臣団をまとめ、幼い虎松(後の井伊直政)を匿い育てた。徳川家康に見出された直政は「井伊の赤備え」を率いて徳川四天王筆頭へと登りつめた。
難易度・対象:初心者〜中級者向け/歴史好き・日本100名城・徳川家康・武田信玄・井伊直虎・井伊直政・庭園 所要時間目安:約8〜9時間(都内発着)
2. 日帰りモデルコース(巡回順・推奨交通手段:車)
08:00 出発:都内(首都高〜東名高速道路〜浜松ICまたは三ヶ日IC経由)
Spot 1: 井伊谷 龍潭寺(りょうたんじ)(10:00・参拝・見学約75分)
見どころ:井伊家の菩提寺。女城主・井伊直虎や井伊直政ら歴代当主が眠る。小堀遠州作とされる国指定名勝の鑑賞式庭園「龍潭寺庭園」、鶯張りの廊下、名匠・タテ川和四郎の彫刻。
駐車場:参拝者用無料駐車場あり。
Spot 2: 三方ヶ原古戦場跡(犀ヶ崖資料館・さいががけ)(11:30・見学約45分)
見どころ:1572年、武田信玄の策略にハマり徳川軍が壊滅的打撃を受けた「三方ヶ原の戦い」の激戦地。追撃する武田軍を徳川勢が崖へ突き落として一矢報いた「犀ヶ崖」と布橋の伝承。
駐車場:無料駐車場あり。
ランチ:浜松市内・浜名湖周辺(12:30・約60分)
グルメ:浜松名物「うなぎ重(関東風・関西風の境目)」「浜松餃子(もやし添え)」、浜名湖のスッポン料理。
Spot 3: 浜松城跡・浜松城公園(日本100名城・浜松市)(13:45・見学約90分)
見どころ:家康公が三方ヶ原の戦いから命からがら逃げ帰った城。武田の脅威に備えて築いた野面積みの荒々しい石垣群、復元天守閣(展示室)、家康公若き日の銅像、家康が逃げ込んだ際に暖をとった「あずき餅・銭取」の伝承。
駐車場:専用無料駐車場あり(混雑時は周辺有料駐車場利用)。
Spot 4: 浜松市家康の散歩道(犀ヶ崖・夏目吉信の碑・浜松東照宮・引間城跡)(15:30・見学約45分)
見どころ:家康の身代わりとなって討ち死にした忠臣・夏目吉信の碑や、家康が浜松で最初に城とした引間城(ひくまじょう)跡に建つ浜松東照宮。豊臣秀吉と徳川家康の双方が訪れた超パワースポット。
16:30 立ち寄り:浜名湖SA(上り)または 遠州綿紬・うなぎパイファクトリー(うなぎパイ・三ヶ日みかんスイーツのお買い物)
駐車場:浜名湖SAに広大な駐車場あり。
17:30 帰路:東名高速道路(浜松西IC経由)で都内へ(19:45頃到着)
3. 旅の攻略・周辺おすすめ(グルメ・宿泊地)
主な利用IC:東名高速道路「浜松IC」「浜松西IC」「三ヶ日IC」、新東名高速道路「浜松いなさIC」
ドライブのアドバイス:新東名・東名ともにアクセスが非常に良く、浜松市内の史跡間も車で15〜20分程度と極めてスムーズです。浜松城公園は広い緑地公園になっており散策に最適です。