1. ルートの歴史的背景と概要
徳川家康公が幼少期(今川家の人質時代)、大名時代、そして将軍職を秀忠に譲った後の「大御所時代」を過ごした終焉と栄華の地・駿府。東照大権現として最初に祀られた国宝「久能山東照宮」と、天守台発掘が進む「駿府城」、そして天下の絶景「日本平」を巡り、江戸幕府300年の基礎を固めた家康公の生涯と政治手腕に迫ります。
「大御所」家康と駿府政治:将軍職を秀忠に譲った家康は、駿府城へ隠居した。しかし実際には外交・財政・軍事の決定権を握り続け、江戸の秀忠(二元政治)と連携しながら「駿府政権」として大坂の陣への布石や外国貿易(朱印船貿易)を推進した。
久能山東照宮と家康公の遺言:家康は「遺体は駿河の久能山に葬り、江戸の増上寺で葬儀を行い、三河の大樹寺に札を納め、一周忌が過ぎたのちに日光山に小さな堂を建てて勧請せよ」と残した。久能山は西(京都・朝廷)を睨み、日光は北(江戸の守り)を鎮める配置になっている。
今川義元と竹千代の学び:駿府は今川義元の本拠地でもあった。人質だった竹千代(家康)は今川家の軍師・太原雪斎から最高峰の教養と兵法を学んだ。後年、今川家が衰退したのち、家康は恩義のある駿府を自らの集大成の地として選んだ。
難易度・対象:初心者向け/歴史好き・日本100名城・徳川家康・国宝建築・駿河湾と富士山の絶景 所要時間目安:約8〜9時間(都内発着)
2. 日帰りモデルコース(巡回順・推奨交通手段:車)
08:00 出発:都内(首都高〜東名高速道路〜清水IC経由)
Spot 1: 日本平ロープウェイ & 国宝 久能山東照宮(09:30・参拝・見学約90分)
見どころ:家康公の遺言により遺骸が埋葬された霊廟。日光東照宮のモデルとなった権現造りの絢爛豪華な国宝本殿、家康公の墓所(神廟)、久能山東照宮博物館(家康公の愛用品・西欧から贈られた時計など)。
駐車場:日本平ロープウェイ(山頂)に無料駐車場あり。
Spot 2: 日本平夢テラス(11:15・見学約45分)
見どころ:駿河湾越しに望む富士山の360度大パノラマ(隈研吾建築都市設計事務所デザイン)。富士山と駿府の地理的関係を体感。
ランチ:清水港 または 静岡市内(12:30・約60分)
グルメ:清水港の「マグロ丼」「生桜エビ・生シラス丼」、静岡名物「静岡おでん」「さわやかのハンバーグ」。
Spot 3: 駿府城公園(日本100名城・静岡市)(13:45・見学約90分)
見どころ:家康公が隠居城(大御所政治の拠点)として築いた城。復元された東御門・巽櫓・坤櫓、日本最大級のスケールを誇る「天守台発掘調査現場(見学場)」、家康公像と鷹狩りの像。
駐車場:周辺の市民文化会館駐車場や市営有料駐車場多数。
Spot 4: 臨済寺(りんざいじ)または 浮月楼(旧駿府代官屋敷・徳川慶喜公屋敷跡)(15:30・見学約45分)
見どころ:竹千代(家康)が今川氏の人質時代に太原雪斎から教えを受けた臨済寺、または幕末に最後の将軍・徳川慶喜が静養・居住した浮月楼の美しい庭園。
駐車場:臨済寺に無料駐車場あり。
16:30 立ち寄り:駿河湾沼田SA(上り)またはエスパルスドリームプラザ(静岡茶・黒はんぺん・静岡土産お買い物)
17:30 帰路:東名高速道路(新静岡ICまたは静岡IC経由)で都内へ(19:30頃到着)
3. 旅の攻略・周辺おすすめ(グルメ・宿泊地)
主な利用IC:東名高速道路「清水IC」「静岡IC」、新東名高速道路「新静岡IC」
ドライブのアドバイス:東名高速を使えば都内から2時間弱でアクセス可能です。久能山東照宮へは日本平山頂からロープウェイ(約5分)を利用するのが最も景観が良く楽に行けます(久能山下からの1159段の石段登りルートもあります)。

